松竹映画製作3000本記念のオールスター映画。

松竹は戦前からスターを三羽烏で売り出すのを得意にしていて、三世代の三羽烏スターで男女三人ずつのペアを作り、ドタバタ人捜しコメディーに仕立て上げた。
まず老人組は上原謙と水戸光子、佐野周二と三宅邦子が夫婦で佐分利信と高峰三枝子が独身の恋人同士。次に中年組は高橋貞二小山明子が恋人同士、佐田啓二岡田茉莉子が婚約者、大木実高千穂ひずるが若夫婦である。さらに未成年組は山本豊三と桑野みゆき、三上真一郎と牧紀子、小坂和也と九条今日子が恋人同士。

 

 

上原謙は探偵社の社長で高橋貞二はそこの社員である。この会社にある宗教団体から次期教祖が脱走したので探して欲しいと言う依頼が舞い込む。報酬は何と30万円である。次期教祖桑野みゆきは上京して佐野周二の経営する煎餅屋に奉公に入ったが、すでに辞めていた。小山明子との結婚資金が欲しい高橋は新聞記者である佐田啓二に桑野の情報支援を求めた。その頃桑野は大木実の家に下宿して、三上真一郎小坂一也と友人になり佐分利信の一人息子山本豊三と恋仲になって青春を謳歌していた。しかしある日新聞を読んで教祖である母が倒れたことを知り、仲間たちに自分の身の上を告白する。

 

 

小坂一也の大ヒット曲で紅白でも歌った「青春サイクリング」が劇中で二度も聞けるのが楽しい。

この映画で高橋貞二佐田啓二と同格あるいは格上扱いなのは驚いた。後世の印象では「君の名は」で相手役を演じた佐田啓二が同世代トップだと思っていた。なお、新三羽烏とは佐田啓二、高橋貞二、鶴田浩二の三人だったが1952年に鶴田浩二が独立したため、この映画では大木実が三番目として入っている。しかし硬派の大木に三羽烏コメディはちょっと合わない。川喜多雄二が大木の代わりに入ることもあった。こちらの方が都会的であっている。

また高橋貞二は同年この作品のあともう一本撮ってから、交通事故で亡くなる。佐田啓二が車の運転でなくなる五年前である。松竹としては縁起の悪い映画になってしまった。

 

監督 番匠義彰
脚本 椎名利夫 、 富田義朗
製作 細谷辰雄
撮影 生方敏夫
配役
南条 高橋貞二
辰巳 佐田啓二
高見 大木実
土屋 佐分利信
草野 佐野周二
赤沢 上原謙
綾子 小山明子
さわ子 岡田茉莉子
弓枝 高千穂ひづる
信彦 山本豊三
英二 三上真一郎
茂夫 小坂一也
秋子 桑野みゆき
いづみ 九條今日子
百合子 牧紀子
秀子 三宅邦子
美智子 水戸光子
伊丹夏代 高峰三枝子

三羽烏三代記 1959 松竹

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