(⭐︎)フェティシズム映画
結婚を決めた中年の男性が若い娘たちと出会いそのに執着する姿をを描いている。
監督・脚本・台詞はヌーベルバーグ界の長老エリック・ロメール
美しいカラー映画で、撮影は「モード家の一夜」のネストール・アルメンドロスが担当している。

主演はジャン・クロード・ブリアリオーロラ・コルニュ
共演はベアトリス・ロマン、ローラン・ド・モナガン

雑感

に対するフェチシズムを描いた映画。
舞台がフランスのスイス国境寄りなのでバカンスとは言え、天候は不順そうだ。
近くに広大なアヌシー湖があり、ジェロームは、主としてボートで自宅とオーロラの家を往復している。
彼は昔、根っからの遊び人だったようで、オーロラはそのころをよく知っている。
そんなジェロームも年を取り、スウェーデンで家庭を持つつもりだ。
今回は別荘を処分するためにタロワールに帰ってきた。
しかしここで彼の女性に対する好奇心がもたげてくる。しかも自分の子供ぐらいの娘たちだ。
オーロラは、それを小説のネタにしようとする。

ジェローム役ジャン・クロード・ブリアリは、老けていたが役作りかな。ジャン・ポール・ベルモンドと同じ歳でアラン・ドロンより二歳上だが、1970年作品では一番年上に見えた。
ベアトリス・ロマンは、ブリアリより19歳下だ。この作品の後、エリック・ロメール監督作品の顔とも呼ばれる存在になる。

 

キャスト

ジャン・クロード・ブリアリ  ジェローム
オーロラ・コルニュ  友人オーロラ
ベアトリス・ロマン  ヴァルテール夫人の次女ローラ(子役)
ローランス・ドゥ・モナガン  ヴァルテール夫人の長女クレール
ミシェル・モンテル  ヴァルテール夫人
ジュラール・ファルコネッティ  ローラの恋人ジル

スタッフ

監督、脚本、台詞  エリック・ロメール
撮影  ネストール・アルメンドロス

ストーリー

リヨンとスイスの国境近くにあるアヌシー湖タロワールにある別荘にジェロームは、久しぶりに帰って来た。そこで旧知の女流小説家オーロラと出会う。彼女はジェロームのお隣さんであるヴォルテール夫人の家にホームステイしていた。
オーロラを訪ねたジェロームは、ヴォルテール家の下の娘ローラに興味を抱く。それを知ったオーロラは、ジェロームを煽って小説のネタにしようと思った。ジェロームとローラは親子並みの年齢差に関わらず仲良しになる。高原にハイキングに出かけた先で彼がローラにキスしようとしたが彼女は逃げ出す・・・。

夫人の上の娘でローラの姉クレールが、パリのリセから夏休みで帰ってきた。地元の恋人ジルが彼女を歓迎する。ジュロームは、クレールの美しい膝に興味を抱く。
モーターボートで街に出たジェロームは、別の女の肩を抱いているジルを見掛ける。彼は、モーターボートでクレールを街に途中、雨にあって東屋で雨やどりをした。そのチャンスにジェロームはクレールにジルが浮気していることを告げる。クレールはなきだしたので、ジェロームは彼女の膝を撫でながら慰める。
ジェロームは、事の次第をオーロラに告げるが、彼女はあまり興味のない様子だ。ジェロームは、婚約者のいるスウェーデンに帰る。一方、クレールとジルは寄りを戻す。

 

クレールの膝 Le Genou de Claire 1970 仏ロサンジュ製作

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