今年は春に新型コロナウィルスが襲来して、春アニメが多く延期され、そのために夏アニメも秋に延期されるものが多くなった。


1月からの冬アニメ視聴分は、次の通り。

恋する小惑星(アステロイド)
へんたつ・・・たつき監督のエッセイアニメ(5分もの)。
ヘヤキャン△・・・一年前の「ゆるキャン△」の5分版。
宝石商リチャード氏の謎鑑定
推しが武道館行ってくれたら死ぬ
とある科学の超電磁砲T(前期、延期のため3期に分かれた)
虚構推理

このうち、JC STAFF制作「とある科学の超電磁砲T」が大本命だったが、海外の発注分の納品遅れで延期を繰り返して、「推しが武道館へ行ってくれたら死ぬ」が急追した。

冬期ベスト3は・・・

1. とある科学の超電磁砲T(前期)
2. 推しが武道館へ行ってくれたら死ぬ
3. 虚構推理

前半は「虚構推理」がトップだったのだが、推理パートになって主演の鬼頭明里の台詞にメリハリを感じず、ダラダラと聞こえてしまって敢えなく3位に失速。はっきり言って下手だから、もっと脇役で鍛え直した方が良い。抑揚がない。
1位「とある科学の・・・T」の度重なる放送延期があったが、作画で手を抜かなかったことを評価したい。
2位「推しが武道館・・・」は、面白いと言うより今時のローカルアイドル事情を知ることができた点が良かった。この時点で主演声優ファイルーズあいは、天下を取るのではないかと思ってしまった。


4月からの春アニメは延期が多くて、まともに見たのは少ない。

かくしごと
波よ聞いてくれ
アルテ・・・ルネサンスの女性自立もの
とある科学の超電磁砲T(中期)
邪神ちゃんドロップキック‘(第2期)・・・作画がさらに手抜きになった。
かぐやさまは告らせたい(第2期)・・・相変わらず古賀葵の演技力が小原好美に敵わない。
啄木鳥探偵處・・・探偵ものだが絵が合わなかった。
放課後ていぼう日誌
イエスタデイをうたって

このうち「放課後ていぼう日誌」は3話終了後に延期になって、7月以降に4話から放送を再開したので夏アニメで再掲する。春期ベスト3は次の通り。

1. 波よ聞いてくれ
2. イエスタデイをうたって
3. かくしごと

1位は北海道札幌の弱小FM局に急遽採用されたDJの話。まずこの原作漫画が飛び抜けて面白い。そして主演声優杉山里穂が素晴らしい。アニメ・主演二作目なのにベテラン声優と互角に絡んでいる。
2位は前から楽しみにしていた、冬目景の漫画のアニメ化であり、大好物の三角関係ものだが、同期の相手が悪かった。しかし主演宮本侑芽にはかなりの可能性を感じている。助演花澤香菜が年のせいか、シリアスもので声が響かなくなった。
3位は久米田康治の漫画作品で「さよなら絶望先生」的面白さがありながら謎めいた部分もあり、奥が深かった。声の主演は神谷浩史、助演は高橋李依


7月開始の夏アニメは次の通りコロナの影響が出てかなり少なくなった。視聴分は次の通り。

放課後ていぼう日誌
宇崎ちゃんは遊びたい
うまよん(5分アニメ)
富豪刑事 Balance UNLIMITED
とある科学の超電磁砲T(後期)・・・このシリーズはいつも後半になると失速するのだが、今回は思ったより良かった。

そして夏期ベスト3は次の通り。

1. 宇崎ちゃんは遊びたい
2. 放課後ていぼう日誌
3. とある科学の超電磁砲(後期)

1位は大学生のイチャイチャ話で大空直美の主演、一年に一期は主演をしている彼女はかなり実力をつけている。
2位も部活ものだが、コロナ禍に放り込まれるとこういう日常ものが恋しくなる。これは高校の女子釣り部を舞台にしている。話の構造は四人組の部活ものだから、代わり映えがないが、熊本の釣りを取り上げているあたりに興味が持てた。
他に「富豪刑事」(筒井康隆原作小説のアニメ化)は、思ったのとはかなり違った内容だったが、新旧毛利小五郎(神谷明、小山力也)の共演だったので楽しみにしていた。主演が舞台俳優で声優に不慣れな感じが出てしまったのが残念。


 

10月開始の秋期アニメは夏アニメの延期分が多かったようだ。

ひぐらしのなく頃に業(前期)
魔女の旅々
ダンまち(第3期)・・・アニメとしては終わっている。
戦場のシグルドリーヴァ・・・戦車や軍艦と違い、戦闘機ものは受けない。
魔法科高校の劣等生・来訪者編
いわかける!・・・スポーツクライミングでの、スポ根もの。
無能なナナ
魔王城でおやすみ・・・豪華声優を使って爆死。
くまクマ熊ベアー・・・チート転生もの。
ストライクウィッチーズ ROAD TO BERLIN・・・ワールドウィッチーズよりこっちの方が良い。
安達としまむら・・・百合系だが、カップルの破綻が目に見えている。
ごちうさBLOOM(第3期)・・・平常運転。

夏にコロナ第二波が来たが、重症化しにくかったので順調に秋アニメの制作が進んだようだ。秋期ベスト3は次の通り。

1. ひぐらしのなく頃に業(前期)
2. 無能なナナ
3. 魔法科高校の劣等生・来訪者編
3. 魔女の旅々

1位はループ物のミステリーで13年ぶりの第3期あるいはOVA以来の第五期にあたる。最初はリメイクと思っていたが、第一回放送終了時に新作だと明かされる。まだ謎がわかった段階で、謎解きは翌年回しである。
2位は大久保瑠美主演の孤島サスペンスで、他方が本渡楓主演の魔法使いロードストーリー。これも第二期が期待できる内容だった。DVDは売れていないが。
3位「魔法科高校の劣等生・第二期」は魔法チートものだが、コミカルな面が強かった。「魔法科高校の優等生」が来年始まるそうだが、第三期ダブルセブン編にも期待したい。
同じ第3位「魔女の旅々」は、「キノの旅」と似ている、魔法使いのロードストーリーだ。原作のラノベは出来が悪いのでアニメがお勧め。
この他にも「くまクマ熊ベアー」はRPGチート転生ものだが、好きな声優河瀬茉希が主演なので完走した。宮本侑芽も村娘フィナの母親ティルミナ役で出演していた。


 

そして今年一年間の大賞(年間最優秀作品)。季節では春と秋の対決になった。

最優秀作品  波よ聞いてくれ 


(制作サンライズ)

優秀作品第二位  ひぐらしのなく頃に業(前期)

(制作パッショーネ)

優秀作品第三位 イエスタデイをうたって

(制作動画工房)

佳作

無能なナナ (制作ブリッジ)

 

魔法科高校の劣等生・来訪者編 (制作エイトビット)

春の1位と2位が年間でも1位と3位に入った。優勝した「波よ聞いてくれ」は大人の鑑賞に耐えるアニメだった。逆に言えば子供は面白くなかったかも知れない。
年間2位の「ひぐらしのなく頃に業」は来年初めに続編があるので、果たして終わりを迎えるのかどうか楽しみだ。考察班がうるさいことだろう。一部には最後は「ひぐらしのなく頃に卒」と改題されるという噂である。
年間3位の「イエスタデイをうたって」は、好きな三角関係物だ。煮え切らない男の態度に身がつまされた。

音楽賞

「ひぐらしのなく頃に業」(前期)のOP曲「I Believe What You Said」(歌:亜咲花)。

ミステリアスでゾクゾクとするが同時に格好良いサウンド。

声優賞

波よ聞いてくれ」の主演声優・杉山里穂

アニメでは新人ながら映画吹替経験はあり、アイドル声優では考えられない滑舌の良さと早口言葉に参ってしまった。

以上でアニメは終わりだが、ちなみに「鬼滅の刃」はいまだに見ていないw。


特撮についてだが、ウルトラマンZが話題になった。ネット上では東映系仮面ライダー+戦隊モノを上回ったと言って良い。ただしZが面白いと言っている連中はメビウス以降を見てないことが多い。ウルトラマンゼロ以降のニュージェネは、どの世代も違った面白さがあるのだが、そこを飛ばして「Zはいいぞ」と言われても、何を言ってるんだかと思ってしまう。最近のニュージェネはいつのパターンを持っていて、それを繰り返している。ただしバンダイナムコのネット戦略が年々上手くなってきたことは感じる。ネット戦略を維持したまま、ポスト・ニュージェネにいつの時点で切り替えるか見ものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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