高校生にして未だに「中二病」を患うヒロインの小鳥遊六花(たかなしりっか)と、元中二病の少年・富樫勇太の恋模様を描く人気シリーズで、テレビアニメ第1期「中二病でも恋がしたい!」、劇場版アニメ第1弾「小鳥遊六花・改 劇場版 中二病でも恋がしたい!」、テレビアニメ第2期「中二病でも恋がしたい!戀」のフィナーレを飾る新作劇場版。
監督の石原立也、脚本の花田十輝をはじめ、メインスタッフが続投。今までのオールキャストが揃う豪華版。
 

 

 

あらすじ

 
高校3年生に進学する春休み。相変わらずマンションの上の階と下の階で富樫勇太と小鳥遊六花は続けていた。再び姉・十花は家族でイタリアに移住すると言い出す。六花と別れることに焦った勇太に、友人は「駆け落ち」を提案する。早速関西方面へ旅行するが、十花は凸守と森夏の弱みを握って、二人を追わせる。GPSで追われていることに気付いた勇太たちは携帯をOFFにして、六花の母が暮らすという北海道へ向かう。そこで勇太は六花に指輪をプレゼントする。しかし十花も勇太たちの行き先は読んでいて、凸守らを早速北へ派遣する。
六花の母は出張で青森に行っていた。六花は指輪を勇太に返して消えてしまう。勇太は行方を捜すが、見つからない。実は六花は一足先に母に会い、今後のことを相談していたのだ。勇太はを母に教えられた六花の居場所へ向かう。そこで六花は中二病も勇太も諦められないと宣言する。東京へ帰るフェリーの上で、勇太は再び指輪を渡し、「中二病でも恋がしたい」と伝え、何回も優しいキスを繰り返す。
実は十花はイタリアで結婚することになって、式に家族を呼ぶことになっていた。この機会に中二病から妹を目覚ませようとしたのだが、その思惑だけは外れた。
 

 

雑感

 
第二期も姉妹喧嘩に勇太が巻き込まれる形だったが、今作も再び同じパターンを継承した。ただし、全国を動くロードムービーの形式を取っており、テレビアニメよりはるかにスケールアップしている。そもそも仕事熱心な看護師で引く手あまたの六花ママが日本から離れるわけがないということを知っていれば、こんな珍道中をしなくて済んだ。
六花も勇太と結ばれてしまったら、中二病ではいられなくなってしまうのだろうな。凸守と森夏は逆に百合百合しくて、中二病を辞められないかも知れない。
内田真礼、上坂すみれともにこのシリーズが出世作となった。二人ともこの作品の声は地声と全く違うのだが、個性的で記憶に残る声だった。
 

 

スタッフ・キャスト

原作 – 虎虎「中二病でも恋がしたい!」(KAエスマ文庫/京都アニメーション)
監督 – 石原立也
脚本 – 花田十輝
キャラクターデザイン・総作画監督 – 池田和美

声の出演
富樫 勇太:福山潤
小鳥遊 六花:内田真礼
丹生谷 森夏:赤崎千夏
五月七日(つゆり) くみん:浅倉杏美
凸守 早苗:上坂すみれ

映画 中二病でも恋がしたい take on me 2018 京アニ制作 松竹配給

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