ジャン・リュック・ゴダール監督の長篇映画第3作。「ミュージカル・コメディ」と銘打ているが、ミュージカルとは言えない。というよりもハリウッド・ミュージカルを風刺した喜劇映画
第11回ベルリン国際映画祭で、主演アンナ・カリーナ銀熊賞最優秀女優賞をゴダールが「勝手にしやがれ」に続いて銀熊賞(特別賞)を受賞した。
共演はジャン・クロード・ブリアリ、ジャン・ポール・ベルモンド

雑感

ジャン・リュック・ゴダールが先日亡くなった。わかりにくい監督だったが、ご冥福をお祈りする。

ストリッパー役のアンナ・カリーナが恋人役のジャン・クロード・ブリアリに子供が欲しいと訴えるが、ブリアリはまだ要らないと言うだけで、内容はほとんど感じられない。
映画内でアンナ・カリーナが「振付はボブ・フォッシー、共演はシド・チャリシーとジーン・ケリー」と口ずさんでいるように、ジャン・リュック・ゴダールがMGMのミュージカル映画から引用した部分がある。
しかし、ミシェル・ルグランのBGMをぶつ切りして、無音状態を作る演出がなされている。最初のうちこそ、ミュージカル的演出は為されたが、中盤以降はほとんど見られなくなった。したがって、この作品は「ミュージカルを風刺した」映画と言える。
撮影ロケはパリ市内で行われた。
アンナ・カリーナは「小さな兵隊」(1960年)に続いてゴダール作品2作目の出演である。

アンジェラがもし妊娠していたら、一体誰の子だろうか。
当時はそんなこと分からなかったが、今なら簡単に分かる。

 

 

キャスト

ジャン=クロード・ブリアリ (エミール・レカミエ)
アンナ・カリーナ (アンジェラ)
ジャン=ポール・ベルモンド (アルフレード・リュビーシュ)
マリー・デュボワ (アンジェラの友人)

ニコル・パカン (シュザンヌ)
ジャンヌ・モロー (バーにいる女)
カトリーヌ・ドモンジョ (ザジ)

スタッフ

監督・脚本 ジャン=リュック・ゴダール
原案 ジュヌヴィエーヴ・クリュニー
製作総指揮 ジョルジュ・ド・ボールガール、カルロ・ポンティ
音楽 ミシェル・ルグラン
主題歌 アンナ・カリーナ「アンジェラのシャンソン」(Chanson D’Angela)
撮影 ラウール・クタール

ストーリー

ストリップ・ガールのアンジェラはパリの本屋で働くエミールと同棲している。アンジェラは、まるで何か下りてきたように突然、子供が欲しがり出し排卵日を調べると今日なのだ。エミールは急に言われても、心の準備が出来ていない。二人は喧嘩をし始める。
意地になったアンジェラは他の男に頼むと言い出す。エミールは、勝手にしろと答えてしまう。彼女は、同じアパートに住んでアンジェラにいつも色目を使っているアルフレッドに頼むと言う。エミールは、アルフレッドを呼び出して好きにしろと言うが、二人を目の前にしてはアンジェラもやりにくい。そのうち、エミールとアルフレッドは女漁りに出ていく。ストリップ小屋に入ると、エミールはアンジェラもそこにいて後ろめたくなる・・・。

その後のエミールとアンジェラの冷戦は続く。緊張状態が続き、エミールは娼婦を抱き、アンジェラはアルフレッドを誘い出して寝てしまう。
夜おそくアンジェラは帰って来て、すべてを告白する。エミールが「ほんとにあいつの子供ができたか分らない。今から上塗りしてしまおう」と言って、アンジェラを愛おしく抱く。事が済んだ後、アンジェラの充実感は大きかった。

 

女は女である Une Femme est Une Femme 1961 ローマ=パリ・フィルム ユニデックス配給 新外映国内配給 - ジャン・リュック・ゴダール追悼

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