レポーターで活躍する堀英二の朗読。
感情を表にして、読んでいる。
しかし内容が古い。
レコーディングディレクターやマスタリングエンジニアの話だ。
CDが100kHzまで再生出来たら、もっと音楽は素晴らしくなる。とか、
音の神様がいる。だとか、当時の夢が語られている。
今になって聞くと、気恥ずかしくなる。
SACDができて、周波数上限は増加したが、再生音楽は何も変わっていない。
せいぜい音が少し良くなった程度である。
再生音楽は生の音には永遠にかなわない。
イコライザは音を悪くする。
エンジニアの耳も悪くなっている。
また周波数を広げて音の立ち上がりを鋭くするだけでは、音が痩せて感じられる。
音の艶っぽさ、豊かさを感じることはできないのだ。
原作は文庫になったが、絶版になったままである。

グラスウールの城 辻仁成 横浜録音図書

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