面白い勧善懲悪映画とは思わないが、興味深い映画である。

無法者たちに悩まされるワーロックの町民が、腕が立つと評判の執行官クレイを雇い入れた。しかし彼は暴力に暴力で対抗する諸刃の剣だった。彼の友人モーガンは店を買い取りカジノにする。またリリーという女性に執着していて彼女と一緒にいた男を射殺する。町を再び恐怖が覆う。老判事は法と治安を守るため保安官補佐を任命することにして、無法者集団から嫌気が差して抜けたジョニーが就任する。執行官クレイに権力がなくなったと知った無法者集団は再び町に戻って裏切り者ジョニーと対決する。しかし町民たちは勇気をふるって抵抗してジョニーを助け無法者の首領を倒す。すると今度はクレイと袂を分かったモーガンが乱射事件を起こしてクレイに射殺される。クレイは友人の死を悲しみ店に火を付けるが、翌日銃を捨てて町から一人出て行く。

アメリカ人にとっての自治とは自衛でもあるわけで、警察官や自衛隊、米軍にすべて丸投げしている日本人にはわかりにくい作品である。

誰も善ではない。悪とも言えない。クレイはクレイなりのルールで生きている。また町には町の法がある。この法がすべてに優先すべきだと、判事やジョニーを初めとして町民たちは考えている。
しかし視聴者は割り切れないだろう。おそらくアメリカ人であってもそういう思いが残る。

監督は自ら製作していて、よほど原作に思い入れがあったのだろう。
自らも赤狩りの被害者で服役、転向している。

監督・製作 エドワード・ドミトリク
脚本 ロバート・アラン・アーサー
原作 オークリー・ホール

配役
リチャード・ウィドマーク
ヘンリー・フォンダ
アンソニー・クイン
ドロシー・マローン(リリー)
ドロレス・マイケルズ
ウォレース・フォード(判事 )
トム・ドレイク
デフォレスト・ケリー(「スタートレック」ドクター・マッコイ)

ワーロック 1959 20世紀フォックス

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