ジョン・フォードの西部劇だと思わせておいて、実は軍事法廷映画である。
1880年というから明治13年ぐらいか。南北戦争が終わり、奴隷解放宣言により、黒人は自立してようやくアメリカは平静を取り戻したが、西部原住民だけが手に負えなかった時代だ。ふだんは居留地に閉じ込めているが、若者は勇気を示すために白人たちを襲う。西部では白人と黒人が協力して治安を維持いていた。

砦近くの駅がアパッチに襲われる。そこに居合わせた黒人曹長ラトリッジのおかげでミス・ビーチャーは助けられるが、実は砦での女性暴行殺人事件と少佐射殺事件の犯人としてラトリッジは追われる身だった。アパッチを追っていると頭文字入りのジャケットと金の十字架を発見する。ラトリッジも一度は逃げようと思ったが、隊がアパッチに襲われるのを見て加勢せざるを得なかった。ラトリッジは裁判に掛けられる。上司のカントレル中尉が弁護人を買って出た。裁判は検察官有利のまま静かに進んでいく。誰もがラトリッジ有罪に傾いたとき、カントレルは最後の証拠を提出する。

最後の謎解きは「え?」と思うところもあるが、老ジョン・フォード監督にそこまで期待するのは酷だ。それより我々が今まで見てきた西部劇が白人の側面からのものに限られたこと。黒人を立てて、原住民を叩くというのは、黒人を立ててヒスパニックを叩いている現状と何ら変わらないことなど、考えさせられることが多い作品だった。

監督 ジョン・フォード

配役

ウディ・ストロード(ラトレッジ曹長)
ジェフリー・ハンター(カントレル中尉)
コンスタンス・タワーズ(メアリー・ビーチャー)
ウィリス・ブーシェー(フォスゲト大佐、軍事裁判長)

バファロー大隊 1960 ワーナー

投稿ナビゲーション


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA