ロックディスダウンのパドック笑撃的なバク転を見てしまったら、後は何も覚えていない。

 

 

ただ全体に落ち着きのないパドックに見えた。

レースとして有力馬の出遅れが相次ぎ波乱の幕開け。

前半58秒0の普通のハイペースに見えたのだが、2F目から11秒台のまま、ペースの緩むところのない超平均ペースだった。

直線で次々と外から来られて先行勢は総崩れ、ミスターメロディが外から押し切るかと思ったが、残り200で好位の中を突いた2番人気ディープインパクト産駒ギベオン(デムーロ騎乗)が先頭に立つ。

ところが残り100で後方待機勢の外追込が間に合い、キングカメハメハ産駒レッドヴェイロンと一緒に追ってきた6番人気ディープインパクト産駒ケイアイノーテックが差し切って優勝。時計は1分32秒8。上りは33秒7。

ケイアイノーテックは前走ニュージーランドトロフィーでカツジの2着。後方から差されて、今日と逆の形だった。しかしこの馬が飛び抜けて強いとは思わない。藤岡佑介騎手は完全に出遅れたのだが、最後のゴール前に賭けた思い切りの良さが勝因。平田厩舎はかしわ記念ゴールドドリームに続いてのGI連勝。

首差2着は好位粘のギベオン(前走は毎日杯2着。自力勝負に出たが、人気を背負った分だけ負けた感じ。キンカメやハーツクライの方が高速馬場に向いていると思っていたが、結果はディープの1,2,5着となった。ディープインパクト産駒をマイル戦で軽視してはいけないという教訓だ。週明けから毎日杯の勝者ブラストワンピースのダービー人気が上がるだろう。

アタマ差3着は8枠から追い込んだレッドヴェイロン。ロックディスタウンに直線で前を塞がれワンテンポ仕掛けが遅れている。外からケーアイノーテックに馬体を合わされて格好のマーク馬になってしまった。

4着は先行勢の中で粘った8枠ミスターメロディ

5着にやはり出遅れから追い込んだ牝馬プリモシーン

一番人気に推されたタワーオブロンドンは最初に躓き、ペースに戸惑ったのか12着と惨敗。

逃げた3番人気テトラドラクマは14着。

藤岡佑介騎手は土曜日の京都新聞杯ステイフーリッシュに続く重賞勝利でGI初制覇を成し遂げた。

今期の充実ぶりを見ていたら、いずれはと思っていたが、天皇賞・春のガンコはああいうことだったからまだ先かと思ってしまったw。武豊にクリンチャーを乗り換えられて悔しい思いをしたが、武豊は騎乗停止になり彼からの乗り替わりという逆の立場で楽に乗れたのが勝因だろう。

勝負所で川田や岩田のように力任せにならない点が、安心して馬券を託せる気がする。まだ人気で買えるほどではないが。

 

 

 

 

NHKマイルカップ (東京競馬場) 2018 ケイアイノーテック 藤岡佑介初GI制覇

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