子どもを持たないと、エコロジカルな考え方が他人事のように感じられる。

やはり何かを育てることは人にとって大切だ。

でも犬や猫の世話をする体力はない。

そこで植物を育てることにした。

野菜は実利があるが、老父が既にやっているので避けて、花か観葉植物かにしようと思う。

調べてみるとサボテン等観葉植物は放置では済まないようで毎日水やりが欠かせないそうだ。

そこでどうせだったら花にしようと思った。

種から育てるのは難しい花でもからなら、少なくとも一回は咲くし、多年草や宿根草なら二年目も楽しめる。

花選びだが、和風の名前であること。純国産には縛られないが、日本名を持つことが望ましい。それから春から夏にかけて咲くこと。

南方系の花はあまり好きではないので、涼しいところで咲く花が見たい。

もっとも当地は西日本の太平洋側なので、かなり暑くなる。半日陰でも育つ種が良い。

そういうわけで次の品種を選んだ。種苗業者はタキイ種苗のような大手ではないが、安いところを三つ選んでみた。

先ず宝塚の某店からエリカホワイト・ディライトの苗。エリカ自体はラテン語の花の名前であり、外来種のツツジ科エリカ属の低木だ。挿し木でいくらでも増やせる。
西田佐知子の歌謡曲「エリカの花散るとき」が昭和38年紅白歌合戦に出場して全国的に名を知られるようになり、それ以来、絵里花や恵里佳という女の子が急増した。

 

次に北長野の小布施町から、ミヤマクロユリヒメサユリ二色フウリンオダマキの三種の苗を購入する。

クロユリというと映画「君の名は」第2部北海道編の挿入歌「黒百合の歌」(1953)が有名な通り、普通のクロユリは北海道の花であり、よほど暑くない限り育てるのも難しくないと言われている。一方、ミヤマクロユリは長野の高山植物で育てるのが難しいと言われる。いずれもユリ科でありながらユリ属に属さずバイモ属に属する宿根草であり、ユリと生態は異なる。しかし4月の花なのでもうシーズンオフであり、ミヤマクロユリしか見当たらなかった。

 

続いてやはり長野の高山植物であるヒメサユリは、ユリ科ユリ属の宿根草。ミヤマクロユリほどではないが高温多湿で育てるのは困難と言われている。東北地方を中心に自生している。前年の夏に蕾を付けて翌年の5月に咲く。普通のサイズの百合と比べると小振りでピンクの花は魅力的だ。

それからキンポウゲ科オダマキ属に属するオダマキ(苧環)だが、やはり山野草で草花から出る液体には毒性があり、素手で触るとかぶれる。二色風鈴というのは青と白のように二色の風鈴状の花が咲くからである。3年保つ多年草である。

 

最後にamazonを通した某店で赤いアザミを購入した。最近見なくなったが、子どもの頃は土手なんかに春から夏まで咲いていたキク科アザミ属の花だ。護岸工事が進み、土手がなくなると共に見なくなった。「アザミの歌」がかつて流行したように生まれる前の一時期は愛された花だ。かつて邪魔と思った花でもいなくなると寂しいもので、久しぶりに育てたいと思った。多年草かと思ったが、園芸用品種は一年草であるらしい。

 

 

注文した段階だが、気が付いたら、難しい山野草が多くなってしまった。

さてこれからどうなることか?

 

園芸、始めました。~まず苗を買う~

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