国内でのオカルト・ブームを受けて、1977年にダリオ・アルジェント監督の「サスペリア」が大ヒット上映された。
配給会社の東宝東和は今こそ稼ぎ時と考え、サスペリア・シリーズ第2弾「インフェルノ」(1980)を待たず、前作の原題”Profondo Rosso”(深い赤という意味だから「紅い深淵」)を「サスペリアPART2」というタイトルにして1978年に公開した。

しかし「サスペリア」シリーズはれっきとした魔女のお話であり警察は歯が立たない。一方「PART2」は連続猟奇殺人の犯人捜しである。二つの映画は全く関係ない。
東宝東和のえぐい商魂である。現在は「PART2」には「紅い深淵」という副題が付いている。

ただ、この残虐性があるため、オカルトと思いきや犯人は人間だったという構造は、日本の「竜騎士07」らのミステリーゲームに影響を与えたかもしれない。

 

超能力者ヘルガ・ウルマンのイタリアでの講演中、突然殺人者がここにいると叫んだ。その夜、ヘルガが一人で部屋にいると、侵入者にナイフで刺される。マンションの上の階に住むアメリカ人のマークが友人のカルロとマンション前の通りを通ったとき窓に叩きつけられて血まみれになったヘルガが見えた。マークは急いで部屋へ上がったが、彼女は既に絶命していた。そして通りを逃げるコートの男を目撃する。警察がやって来て現場は騒然とした。しかしマークは被害者の部屋にあった絵が一つなくなっていたことに気づいた。目撃者として有名になったマークは自衛のため、事件を独自に捜査しはじめる。しかしまるで彼を尾行しているように第2、第3の殺人が発生する。追い詰められたマークはある幽霊屋敷を発見し、そこに今回の事件の謎を解く鍵があると確信する。

 

ミステリ映画では間違えることは少ない方だが、私はつまらない誤解をしてしまい,最期のどんでん返しに驚かされてしまった。

というのはある人物が女装しているように見えてしまったのだ。だから最期まで彼女が犯人だと思い込んで推理していなかった。彼女は全然胸がないんだものw。

ただし、彼女に男性並の腕力があることは示されていたので、イタリア人でも間違えた人はいるはず。

 

ホラー映画とプログレッシブ・ロックの相性の良さは「エクソシスト」におけるマイク・オールドフィールドの成功で証明された。

次回作「サスペリア」でもゴブリンが不気味なプログレを感じさせるが、ゴブリンがヨーロッパで最初に人気が出たのはこの「サスペリアPART2」のサントラ盤である。私もこのゴブリンにはハマってしまった。

 

監督:ダリオ・アルジェント
製作:クラウディオ・アルジェント
脚本:ダリオ・アルジェント、ベルナルディーノ・ザッポーニ
撮影:ルイジ・クヴェイレル
音楽:ジョルジオ・ガスリーニ、ゴブリン
配役
デヴィッド・ヘミングス
ダリア・ニコロディ
ガブリエレ・ラヴィア
マーシャ・メリル
クララ・カラマイ
ニコレッタ・エルミ
グラウコ・マウリ