監督と主演はクリント・イーストウッドが務める。脚本をニック・シェンクが執筆した。80歳代で麻薬の運び屋となった退役軍人レオ・シャープの実話に基づいている。

イーストウッドの映画出演は2012年の「人生の特等席」以来のことであり、監督作品での主演は2008年の「グラン・トリノ」以来となる。
共演はブラッドリー・クーパー、ダイアン・ウィースト、アンディ・ガルシア、アリソン・イーストウッド(実娘)。
原題「Mule」はノロマなラバのこと。
 

 

あらすじ

 
かつて園芸家として名を馳せたアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は、インターネットによる販売の波に乗れず、家族を捨ててまで守った会社を倒産させ、孤独に暮らしている。かつて花を得意先に配達していた関係で麻薬の運び屋となった彼は、麻薬取締局のコリン・ベイツ(ブラッドリー・クーパー)に追われながらも、あまりに気の向くままののらりくらりとした安全運転旅行のため、尻尾を掴まれずにいた。
しかし元妻が倒れたと聞いた彼は、方向転換して病院に向かう。残された時間で家族との壊れた関係を修復しようとしていたのだ。おかげで彼は逮捕され、組織は一網打尽となる。裁判で弁護士の止めるのも抑え実刑を受け入れた彼は、刑務所で花を作る毎日を送る。
 

 

雑感

 
監督は途中交代して主役のイーストウッドが務めたそうだ。

どうしてもイーストウッドが出るフィルム・ノワールと聞くと、アクションを求めてしまう。しかしいまさら俳優としてのクリント・イーストウッドにアクションを求めても体力的に無理だ。だから主演はイーストウッドより、もっと枯れた俳優の方が良かった。
 
途中でイーストウッドが、麻薬捜査官と知らずブラッドリー・クーパー演ずるベイツに家族について切々と語るところは笑った。
 

スタッフ・キャスト

 
監督 クリント・イーストウッド
脚本 ニック・シェンク
原案 サム・ドルニック『The Sinaloa Cartel’s 90-Year-Old Drug Mule』
製作 クリント・イーストウッド他
製作総指揮 アーロン・L・ギルバート
音楽 アルトゥロ・サンドバル
撮影 イブ・ベランジェ

 
出演者
アール・ストーン – クリント・イーストウッド(多田野曜平)
コリン・ベイツ捜査官- ブラッドリー・クーパー
主任特別捜査官 – ローレンス・フィッシュバーン
トレビノ捜査官- マイケル・ペーニャ
メアリー – ダイアン・ウィースト
ラトン – アンディ・ガルシア
フリオ – イグナシオ・セリッチオ
ジニー- タイッサ・ファーミガ
アイリス – アリソン・イーストウッド
 

運び屋 The Mule 2018 インペラティブ・エンターテインメント製作 ワーナー・ブラザーズ配給

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