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一匹狼の殺し屋が女に裏切られ、女への激情と復讐心に燃えるイタリア製アクション映画
製作はピエロ・ドナティ、監督はセルジオ・ソリーマ、脚本はソリーマとサウロ・スカボリーニ、ジャンフランコ・カリガリッチ、リナ・ウェルトミューラー。
カラー映画で、撮影はアルド・トンティ

主演はフランス映画「雨の訪問者」に共演したチャールズ・ブロンソンジル・アイアランド。(二人は夫婦で、奥さんが亡くなるまで一緒だった)。
共演は組織のボス役にテリー・サヴァラス、弁護士役にウンベルト・オルシーニ。

 

雑感

主演が有名アメリカ俳優でありニューオーリンズなどでロケをした、イタリア製マカロニ・ノワール映画の一つ。復讐映画でもある。
何しろ、アクション映画だが初めのカーアクション・シーンとラストの狙撃シーンはサイレントになっていてお洒落だ。
チャールズ・ブロンソンは東ヨーロッパ・リトアニア出身のユダヤ人である。従って、ヨーロッパ人の俳優と相性が良い。
音楽はエンリオ・モリコーネで、テーマソングはスタンダードになっている。
映画音楽全体としては、静かなものだ。この辺りは、ヨーロッパ映画ならではである。

チャールズ・ブロンソンは「おーマンダム」のCMで超人気な頃である。

自分の女房のジル・アイアランドのヌードシーンも惜しげもなく見せてくれる。

キャスト

ジェフ・ヘストン   チャールズ・ブロンソン
ウェーバー   テリー・サバラス
ヴァネッサ・シェルトン  ジル・アイアランド
スティーブ   ウンベルト・オルシーニ
キレイン   ミシェル・コンスタンタン

スタッフ

監督、脚本  セルジオ・ソリーマ
製作  ピエロ・ドナティ
脚本  サウロ・スカボリーニジャンフランコ・カリガリッチ、リナ・ウェルトミューラー
撮影  アルド・トンティ
音楽  エンニオ・モリコーネ

ストーリー

一匹狼の殺し屋ジェフは、クーガンの依頼に応えて、彼の父を射殺する。
バミューダ諸島。ジェフは、恋人バネッサと束の間のバカンスを楽しんでいた。ドライブ中、彼らは何者かに追跡される。
そのとき、クーガンが現れる。助かったと思ったのも束の間、クーガンは口封じのためジェフを連れて、バネッサと姿を消す。                                                                                                                                                         生きていたジェフは逮捕されるが、弁護士スティーブのおかげで裁判で正当防衛が認められ釈放される・・・。

ニューオリンズにやって来た彼はウェーバーの組織に誘われるが断り、一匹狼のキレインを頼る。そして、クーガンがレースに出場するのを確認して、レースの最中に彼の車を狙撃する。車は爆発してクーガンは即死する。

パーティで彼は、以前からクーガンの愛人だったバネッサと再会する。二人は寄りを戻し、翌日マイアミに向う。しかし空港で一枚の封筒を渡された。レース場でライフルを抱えているジェフの証拠写真が阿あった。マイアミ行きを中止したジェフの前に地元の黒幕ウェーバーの手下が現われた。ウェーバーがジェフを仲間に加える為に写真を撮ったのだ。

ウェーバーのもとにはスティーブと、ウェーバーの妻になったバネッサがいた。ジェフは、バネッサにまた一杯食わされたのだ。それでも彼女を許した。
翌日、キレインが忍び込んできた。ウェーバーの指令でジェフを暗殺するためだった。しかし、キレインを売った彼はウェーバーを射殺した。

スティーブは、バネッサと組んで組織を乗っ取ろうとした。そして、ジェフを警察に売りアフリカに逃がした。
今日は、ウェーバーの会社をバネッサが相続する祝いのレセプションのだった。バネッサとスチーブは、巨大ビルのエレベーターに乗り込んだ。そのとき、向かいのビルの屋上からジェフが、スティーブを何発も狙撃し、スティーブは絶命した。バネッサは、何かをジェフに話していた。一瞬ためらったが、ジェフは引き金を引いて脳天を一発で仕留めた。

警察官が突入したとき、ジェフは敢えてライフルを構えて警官に撃たれて死んだ。

狼の挽歌 Citta Violenta 1970 伊ユニディス製作 ユニバーサル映画配給 – チャールズ・ブロンソン主演アクション

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