府中は晴れの良馬場。当日はスローペースになりやすくて内枠の馬が内に包まれて敗れるパターンが見られた。

パドックで一番人気アーモンドアイ(牝馬三冠)が前走の14キロ増から8キロ減、ややスッキリ見せるが、勝負気配は十分。

正直言って、日本馬に敵になる馬は見られない。外国馬だけが頼りだが、高速馬場だからそれも難しい。

レースでは、キセキが飛び出し、ノーブルマーズを挟んでアーモンドアイは三番手の好位内に付ける。ガンコがいてその後をスワーブリチャードが追う展開。そのまた後に昨年の覇者シュヴァルグラン。実質的にここまでの並びで最後まで決まってしまった。

前半は59秒9。2400mのレースとしては、平均ペースだ。残り1000mで先頭キセキ、二番手アーモンドアイ、三番手スワーブリチャードとなり、そのまま直線を向く。キセキが気持ちよく飛ばして行くが、直線半ばで一杯になってしまい、残り200mでアーモンドアイに交わされる。スワーブリチャードは二着を狙う余裕もなく、その後はそのままの態勢でゴールイン。

優勝はアーモンドアイ、時計は2分20秒6の世界新記録。でも逃げ馬鉄板マークのチョイ差しだったから、あまり面白くなかった。

二着は昨年の菊花賞馬キセキが逃げ粘った。時計も2分20秒9と世界二位だw。あの道悪菊花賞でゴリゴリ伸びてきた馬がこの時計で走るのだから、すべては馬場状態のなせる技だと言うこと。

三着は大阪杯の勝ち馬スワーブリチャード。適距離ではない安田記念に出走後、調子を落としていたが、やっと本気になったか。でも同期のクラシックホースに敵わなかった辺り、限界が見えた。

四着は昨年の覇者で天皇賞・春の二着馬シュヴァルグラン、5歳の昨年と同じ京都大賞典からJCというローテーションだったが、スピード馬場に泣かされた。

五着は唯一、後方外から追い込んだ昨年のセントライト記念馬ミッキースワロー。唯一の上がり33秒9.

 

このレースは2400mと言うより2200mだ。別に勝ったからと言って距離適性を示したわけではない。アーモンドアイはホーリックス級の実力を世界に見せたわけで、来年は2000mを中心に世界ツアーを組んで欲しい。間違えても凱旋門賞のようなスタミナ・レースは止めた方が良い。

今日は前に付けなければ勝てないレースで、ルメール(今年G1七勝目は新記録)の好判断が光った。しかし個人的には、キセキのマイペースでの粘りに目を見張った。

 

 

ジャパンカップ(東京競馬場) 2018 アーモンドアイ – 脅威の世界新記録2分20秒6

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