中東の権力者を暗殺から救ったウェイトレスが、典礼外交官として活躍するコメディ映画
エグゼクティヴ・プロデューサーはゴールディ・ホーン自身が務め、バック・ヘンリーが脚本担当で、監督は「愛と喝采の日々」のハーバート・ロス
撮影はウィリアム・A・フレイカー
主演はゴールディ・ホーン、共演はクリス・サランドン、リチャード・ロマナス

雑感

現代版「ミネソタの娘」(1947年ロレッタ・ヤングとジョセフ・コトンが主演した映画、ロレッタ・ヤングはこれでアカデミー主演女優賞に輝く)だが、ゴールディ・ホーンが利益率を計算して作ったような低予算映画になっている。
面白いのだが、あと一つ何かが足りない。

大体イスラム教徒の習慣をよく知っていれば、こんな映画は撮らないだろう。
それともハーバート・ロス監督はユダヤ人だからアラブに敵意があったのかな。
「サファリクラブ」のパーティーでの日本人の描き方はステレオタイプだが、悪気はああまり感じられなかった。

それにしても、何事にもフランクなアメリカにも儀典局みたいな役所がある事をこの映画ではじめて知った。

 

キャスト

ゴールディ・ホーン  サニー
クリス・サランドン  外交官マイケル
リチャード・ロマナス  エミール殿下
アンドレ・グレゴリー  アル・カビール
ゲイル・ストリックランド  儀典局長セントジョン夫人
クリフ・デ・ヤング  ヒリー
キース・サラバージャ  クロウ
エド・ベグリー・ジュニア  ハスラー
ジェームズ・ステイリー  メルク副大統領
ケネス・マース  クラブ経営者ルー
ジーン・スマート  エラ
マリア・オブライエン  ドナ
ジョエル・ブルックス  ベン
グレインジャー・ハインズ  ジェリー
リチャード・ハミルトン デイビス氏
メアリー・カーヴァー  デイビス嬢
ケネス・マクミラン  ノリス上院議員

 

スタッフ

製作総指揮  ゴールディ・ホーン、スターズ・ホーン
製作  アンシア・シルバート
監督  ハーバート・ロス
脚本  バック・ヘンリー
撮影  ウィリアム・A・フレイカー
音楽  バジル・ポールデュリス

 

ストーリー

場末のサファリ・クラブでウェイトレスとして働いているサニーは、帰る途中で拳銃をもつ殺し屋の腕にしがみつき、叫びんだ。そのため、中東オタール国のエミール殿下暗殺を阻止することができた。
サニーは、一躍全米の人気者になる。サニーの元に、外交官マイケルがやって来て、国務省儀典局にスカウトされた。儀典局はアメリカの外交的な儀式を司る部署だ。
局長セント・ジョン夫人は、サニーを特別外交官の任に付ける。とは言え、まともな教育を受けていないサニーは、無作法を繰り返す。
サニーは、オタールのエミール殿下を歓待しろという命令を受ける。局長の本音は、夜伽をしろと言うことだった。しかし、彼女は勘違いして、サファリ・クラブヘ連れていったりドンチャン騒ぎをする・・・。

局長は恥をかかされるが、殿下は大いにサニーを気に入る。その結果サニーは、オタールへの外交使節を仰せつかる。
オタールが中東の戦略拠点であり、両国の友好と基地確保のため、彼女はオタールのお妃になるはずだった。しかし、オタールでクーデターが発生し、サニーは必死に米国に逃げ帰った。
米国では今回のお妃事件が表面化し、ノリス上院議員が公聴会を設ける。そこでサニーは勉強したアメリカ建国の精神を訴えて大演説を打つ。
これが大衆に受けたので、国務省を辞職したマイケルと結婚し、サニー自身が上院議員選挙に立候補した。そして、ついに彼女は当選する。

 

 

アメリカ万才 Protocol 1984 ワーナーブラザーズ製作・配給 – ゴールディ・ホーン製作総指揮・主演の官僚コメディ

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