監督
黒澤明
原作
内田百閒 「ノラや」他
脚本
黒澤明
撮影
斎藤孝雄
上田正治
音楽
池辺晋一郎
出演:
松村達雄 (先生)
香川京子 (奥さん)
井川比佐志 (高山)
所ジョージ (甘木)
油井昌由樹 (桐山)
寺尾聰 (沢村)
小林亜星 (和尚)
日下武史 (主治医)
内田百閒先生は夏目漱石の門下生でドイツ文学者だった。
しかし昭和8年におきた法政大学騒動で先生は、関口存男(つぎお、ドイツ語接続法第Ⅱ式を発明したことで有名。)に学校から追放される。
そのとき法政の学生たちは「仰げば尊し」を歌って、先生を送った。
戦中、戦後も門下生たちは、文筆生活を送る先生を慕って、集まってくる。

古き良き時代を描いた、師弟愛を描いた作品だ。
じわっとした味わいがあり、我々が戦争で何をなくしたか教えてくれる。
教育者にこそ、ぜひ見てもらいたい。
名随筆「ノラや」のエピソードを上手く織り込んでいる。
またミュージカルではないかと言うほど、出演者がよく歌う。
松村達雄も所ジョージも歌っている。
内田百閒ファンはまさか、こんな風に映像化されるとは思わなかっただろう。

なお、内田百閒の法政大学騒動は昭和8年である。
某映画サイトには、昭和18年と誤記されている。

まあだだよ 1993 大映

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