東京の駅前交番巡査たちの日常を描いた物語。
新東宝らしい保守喜劇。
一時間半飽かずに楽しめる。
和久井巡査は交番荒らしに100円をまきあげられるほどお人好し。
花園巡査は二枚目で野心家。ファンの女の子が情報屋となり手柄を取らせてくれる。
年配の大坪巡査は家出した息子を探すために交番勤務している。
谷川巡査は高卒の新人で銃を撃ったことがない。
ある日、集団就職で和久井巡査の隣村の娘(阿部寿美子)が上京してくる。
大物が大挙して出演しているが、時代を反映してか、今では考えられない配役だ。
小林桂樹の主役巡査、志村喬の老巡査はわかるが、宇津井健が二枚目巡査を、御木本伸介が新人巡査を演じている。
また天知茂が老巡査の不良息子で丹波哲郎が凶悪犯、阿部寿美子がめずらしくヒロインを演じている。
監督 松林宗惠
脚色 須崎勝弥 井手俊郎
原作 中村貘
製作 藤本真澄 金子正且
撮影 西垣六郎
出演
小林桂樹 (和久井巡査)
志村喬 (大坪巡査)
宇津井健 (花園巡査)
御木本伸介 (谷川巡査)
阿部寿美子 (ユリ) 新八犬伝の「玉梓が怨霊」で有名
三原葉子 (夜の女)
安西郷子 (瑠美子)
天知茂 (大坪一郎)
多々良純 (バタ屋)
加東大介 (健吉)
丹波哲郎

風流交番日記 1955 新東宝

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