(△)ロバート・L・パイクの原作を、アラン・R・トラストマンが脚色、イギリス演劇界から来たピーター・イエーツが監督した刑事アクション映画。
カラー映画で、撮影はウィリアム・A・フレイカー
音楽はラロ・シフリンが担当。
主演は「華麗なる賭け」のスティーヴ・マックィーン
共演は「ナポレオン・ソロ」のロバート・ヴォーン、ジャクリーン・ビセット

 

雑感

ラロ・シフリンの音楽がご機嫌なのだが、映画の内容はと言うとアクション・シーンに余りに偏りすぎで、内容に乏しい。
1964年から68年まで「0011ナポレオン・ソロ」の主演を張っていたロバート・ヴォーンは、「荒野の七人」でスティーブ・マックイーンと共演したが、この映画の脚本には余り興味を示さなかったようだ。スタッフが拝み倒して、ようやく参加してもらった。たしかに、ロバート・ボーンほどの俳優が陰謀の黒幕でないのは面白くなかった。
ジャクリーヌ・ビセットも、ヒロインと言うほどドラマに絡んでこなかった。勿体ない映画だと思う。

キャスト

スティーヴ・マックイーン  刑事ブリット
ロバート・ヴォーン  チャルマース議員
ジャクリーン・ビセット  恋人キャシー
サイモン・オークランド  ベネット警部
ドン・ゴードン  同僚デルゲティ刑事
ロバート・デュヴァル  運転手ウェイズバーグ
ノーマン・フェル  ベイカー警部
カール・レインデル スタントン
フェリス・オーランディ  レニック
パット・レネラ  証人ジョニー・ロス
ポール・ゲンジ  マイク
ジョーグ・スタンフォード・ブラウン  ウィラード医師
ジャスティン・ター  エディ
ヴィック・タイバック 兄ピート・ロス

 

スタッフ

製作  フィリップ・ダントニ
監督  ピーター・イェーツ
脚色  アラン・R・トラストマン
原作  ロバート・L・パイク
撮影  ウィリアム・A・フレイカー
音楽  ラロ・シフリン

 

ストーリー

シカゴ・マフィアのジョニーは、チャルマース議員と交渉をして、マフィアの悪事の数々についてサンフランシスコの公聴会で証言することになった。

刑事ブリットは、彼を護衛したが、ブリットが恋人キャシーに会いに行っている間に、ジョニーは2人の男に射たれ、病院で亡くなる。ブリットは、マフィアの報復に余りに無頓着だったジョニーに疑問を抱いた・・・。

ブリットは、彼が生きていると見せかけて病院外に遺体を運び出した。殺し屋二人がつけるが、上手く撒いて遺体安置所に到着する。殺し屋は次にブリットを追うが、逆にブリットに背後をとられて、サンフランシスコの町中でカーチェイスを見せる。結局、殺し屋の車は横転して二人とも死んでしまう。
ブリットは、死んだジョニーの顔写真をシカゴに問い合わせる。死んだジョニーは、ニセ者だったことがわかる。さらにレニックの妻も何者かに殺された。ヨーロッパ旅行を代金を負担する代わりにレニック夫妻は身代わりを引き受けたようだ。

旅券がなかったため、ジョニーは空港からヨーロッパへ発つと判断したブリットは、空港に急ぐ。そして故障だと偽りロンドン便を止めて客を降ろす。ジョニーは空港内を逃げた。ブリットは、ロビーに追いつめる。ジョニーは警備員を射殺したため、ブリットがジョニーを射殺する。

 

ブリット Bullit 1968 ソーラ・プロ製作 ワーナーブロザーズ配給 – スティーブ・マックイーン主演の刑事アクション

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