2004年01月04日(日)
No.92
演出 : 今井正
製作 : 井手俊郎 / 藤本真澄
原作 : 石坂洋次郎
脚色 : 小国英雄 / 今井正
撮影 : 中井朝一
音楽 : 服部良一
配役:
池部良 (金谷六助)
杉葉子(寺沢新子)
赤木蘭子 (新子の母)
若山セツ子(笹井和子)○
原節子 (島崎雪子)
龍崎一郎 (沼田玉雄)
木暮実千代 (芸者梅太郎)
薄田研二 (武田校長)
占領軍時代、戦後一作目の「青い山脈」。正続二編からなり各部1時間半、合計3時間の長尺映画。リアリティの全く無い他愛ない話なんだが、登場キャラクタが豊富で楽しい作品だ。
女学生寺沢と浪人生金谷は、たまたま一緒に占いを見てもらった。それを見た他の女学生が邪推して、女学生に偽ラブレターを送った。
この事件が大きな騒ぎになり、学校の理事会にかけられる。
男女学生が一緒に歩けないとは封建的に過ぎると怒る沼田医師や島崎教諭が進歩派を形成し、街の有力者からなる守旧派と争うが、最初の投票の結果進歩派が勝つ。しかし理事に欠員が多いと言うことで、守旧派がやり直しを宣し後日再度理事会を開くことになる。
ところが、当日夜の校長室に不審な人物があった。あのラブレターの作者が取り戻しに来たのだが、宿直の教師に捕まってしまう。
結局、ラブレター事件は解決し、みんなの前で沼田は島崎に愛を告白する。
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今となっては龍崎一郎が原節子とカップルなんてイメージが湧かない。池部良が沼田医師役でも良かったのに。
杉葉子は周りが小さいからだろうが、ジャイアント馬場のようにでかいw。大きな女性は好きなのだが、彼女の場合魅力はあまり感じなかった。
それより魅力的だったのは、若山セツ子だ。戦後初のメガネっ子萌え〜wである。マジメな話、現代に続く「メガネっ子」の歴史はここに始まったのだ。
伊豆肇や池辺良が高校生だなんて、ちょっと違和感があった。伊豆肇32歳、池部良31歳だ。でも若い俳優が戦争で亡くなったからこういう配役を選ばざるを得なかったので、笑い事ではないのだ。
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