前日の雨不良と変わって曇天の中温度は上がり稍重から良馬場に変わった。
しかし先行有利か、外差しの決まる馬場状態。内に押し込められると辛そう。
直前までルージュバックの軸は堅く人気薄が相手と決めていたのだが、パドックでレッツゴードンキとアンドリエッテが馬鹿によく見えた。
自在性のある万年好走一勝馬レッツゴードンキを連軸馬に据え直したが、時間が無く相手を絞れず総流しにした。
ルージュバックは耳当てを当てていたが、慣れない環境に耳を立てて緊張感がみなぎっていた。パドックで直接見たのはファレノプシスが最後だが、あのとき彼女の勝利は誰の目にも明らかだった。そこまで行かなくても普通に馬銜を咥えようとして入れ込んでいる方がまだ良い。揉まれたことがないだけに緊張しているのは良くない兆候だ。
ココロノアイは馬体は減っているのだが全然細く見えない、それどころか母父デインヒルのせいか筋肉質でコロンとして太く見える。大丈夫と思うけど。
クイーンズリングはまた体重が減って少しカリカリしている。キャットコインは殿を回っていて掛かりそうな雰囲気。少し嫌だ。
スタートはレッツゴードンキがズバッと決めた。
ローデットが派手な出遅れ。
予想通り、超スローな流れで岩田レッツゴードンキは思い切って鼻に立つ。
番手は逃げ予想も控えたムーンエクスプレス、ノットフォーマル。
好位追走はアースライズ、コンテッサトゥーレ。
中団は団子になってローデットも上がっていく。
大本命ルージュバックはスタートが五分だったのだが、戸崎が控えてしまった。そのため馬群に包まれることになった。
ココロノアイ、クイーンズリング、キャットコイン、アンドリエッテが前から後ろからルージュ包囲網を敷いている。
当初、出遅れ気味のスタートだったクルミナルがそのすきに内埒伝いにルージュバックの前に入る。
前半3Fが37秒、5F62秒5というドの付く超スローペースにドンキが持ち込み、ようやく目が覚めたか後方勢がじわっとポジションを上げるが、先頭との差は詰まらない。
四角で早くもノットフォーマル以外の二番手以降が突き放され、残り400mでレッツゴードンキが独走態勢に入る。
最後は4馬身差の圧勝、勝時計1分36秒0で上がりが33秒5。想定時計より一秒以上遅い。これで上がり中心に逃げたのだから、他の騎手はまんまと嵌められた。
ゴール前では二番手以降だけが混戦となり内埒沿いをルメール騎乗のコンテッサトゥーレが一旦巻き返したが、内から外へと切り替えた池添クルミナルが追い込んで二着に入る。コンテッサは一杯になり三着まで。
四着はフィリーズレビューの瞬発力を見せられなかった三番人気クイーンズリングがジリジリ伸び、五着は先行して粘ったノットフォーマル、六着はルージュをインからマークしていたため出るところがなかったアンドリエッテ、七着はキャットコインの流れ込み。
1.6倍の大本命ルージュバックは良いところが全く無く九着、マークする馬を間違えたココロノアイは同じく十着に沈んだ。
今日の結果は展開によるところが大きい。
勝ち馬レッツゴードンキはパドックでほかの馬がチャカチャカしている中で一頭だけスローモーションのような動きで落ち着きを見せていた。あまり落ち着きすぎてマイル戦で間に合うかなと思ったが、最初からエンジンを吹かせていった岩田の好騎乗。しかし次走は徹底マークされるので逃げられないと思う。もしハイペースの逃げが可能ならば二冠も夢でない。
二着のクルミナルはノーマークもあったが、早く内から外へ切り替えたのが正解。池添が騎乗停止前と言うことで必死に追ったのだろう。勝ったエルフィンSの上がり3Fの時計で同日きさらぎ賞を勝ったルージュバック(同一馬主)より注目を浴びた馬だ。前走は道悪で人気を下げたが、やはり実力はあった。次走も注意が必要。
コンテッサトゥーレは一旦内埒沿いを下がってまた差し返すというしぶといところを見せた、これも要注意。
四着のクイーンズリングは前走馬体が大きく減って、本番でもまた2キロ減っていた。次走巻き返しのためには体を戻すことが必要か。
六着のアンドリエッテは内に固執しすぎた。はじめから外に出していれば二着もあった。
大敗した人気馬二頭ルージュバック、ココロノアイもオークスでは枠順次第により巻き返し可能。トウカイテイオーも最初の有馬記念でメジロパーマーに逃げ切られ自身は11着大敗骨折だった。大体関東馬に騎乗する関東の騎手は途中から桜花賞を諦めてオークスを切り替えていたのかも知れない。
それにしても馬連7860円というのは納得いかない。
ルージュら上位人気馬に馬券はもっと集中すると思ったのだが、意外と安かった。
パドックを見てみんなドンキに切り替えたか?
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