ホラー映画のパロディ作品である「最終絶叫計画」シリーズの第2弾。
今作は「エクソシスト」と「ヘルハウス」を題材にして、下品で馬鹿馬鹿しい笑いを巻き起こす。
監督は、キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ
主演は、前作に続きアンナ・ファリス
共演は、ティナ・カリー、デヴィッド・クロス、マーロン・ウェイアンズ

あらすじ

ヘルハウスに住む娘ミーガンは、何者かに憑りつかれたようになって、客の前で馬のようなおしっこを漏らす。ミーガンの母は二人の神父に助けを求める。神父は霊を払いのけようとするが、娘はベッドから緑のゲロを神父の顔にまき散らす。二人の神父は、余りの汚さに反応してしまい、やはりゲロを娘に向けて吐く。仕方なく神父は拳銃で娘を射殺する。

前作の主人公、シンディは大学に進学したおり、友人と楽しく過ごしている。オールドマン教授は、ゼミの学生に課題を与える。「ヘルハウス」と呼ばれる邸の超常現象を調査することだ。
シンディたちは邸につくと、手が不自由で下品な管理人ハンソンと下品な言葉しか喋らないオウムに出会う。ハンソンは、皆にディナーを用意するが、料理の中に指を突っ込むので、気持ち悪くて食べる気が起きない。

その夜シンディは、昔その家に住んでいた女性の肖像画を発見したが、シンディは肖像画と瓜二つだった、枝毛と胸が小さいことを除いては。なぜか猫が凶暴化して格闘する。
一方オールドマンは、屋敷に取り憑く幽霊に殺される。シンディの友人たちも骸骨に襲われ、ある友人は屋敷中を追いかけまわされる・・・。

 

雑感

前作に続いて下品で悪乗りしてる、全く怖くない映画だ。
本作は「エクソシスト」「ヘルハウス」などの過去の名作ホラー映画のパロディをベースにして、当時上映されたばかりの「ホーンティング」「ホワット・ライズ・ビニース」「インビジブル」「ゴースト・バスターズ」などのパロディに加えて、一般映画「チャーリーズ・エンジェル」「ロッキー」「ハンニバル」などまで茶化している。
ティム・カリージェームズ・ウッズなど、ビッグネームを使っているのだが、よほど前作が儲かったのだろう。
差別用語を乱発してるため、日本ヘラルドの国内上映時に、片手が不自由なハンソン絡みのシーンがカットになり、今どきにしては珍しい60分台の映画になった。犯人が消されてしまったのだ。
でも、2014年以降DVDや配信ではノーカット版が見られるようになっている。

スタッフ

監督 キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ
脚本 マーロン・ウェイアンズ、ショーン・ウェイアンズ、アリソン・フォース、グレッグ・グラビアンスキー、デイブ・ポルスキー、マイケル・アンソニー・スノウデン、クレイグ・ウェイアンズ
製作 エリック・L・ゴールド
製作総指揮 ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン、ブラッド・ウェストン、ピーター・シュウェリン
音楽 ジョージ・S・クリントン
撮影 スティーヴン・バーンスタイン

キャスト

シンディ・キャンベル(前作の生き残り) アンナ・ファリス
ショーティ(前作の生き残り) マーロン・ウェイアンズ
レイ(黒人) ショーン・ウェイアンズ
ブレンダ(レイの恋人) レジーナ・ホール
バディ(シンディが好きな男) クリス・マスターソン
セオ(一番人気の女の子) キャスリーン・ロバートソン
アレックス   トリ・スペリング
オールドマン教授 ティム・カリー
助手ドワイト  デヴィッド・クロス
管理人ハンソン  クリス・エリオット
マクフィーリー神父  ジェームズ・ウッズ
ハリス神父  アンディ・リクター
取り憑かれた娘ミーガン  ナターシャ・リオン
ミーガンの母親   ヴェロニカ・カートライト

 

ネタばれ

さらにはシンディは元彼バディともに冷蔵庫に閉じ込められる。バディはこれが最後と思い、シンディに頼んで手で行かせてもらう。しかしシンディはそこにたまたまあったものからトラクターを作って、なんとか脱出に成功する。
ハンソンは屋敷の主人に憑りつかれていて、友人ショーティーを誘拐する。ショーティーは、ドラッグでハイになっていた。ハンソンは、鋭い刃物でショーティーの頭頂部を切る。頭の中には、踊る黒人がいて、これにはハンソンも呆れる。
シンディは女子大生ブレンダ、テオとともに「チャーリーズ・エンジェル」のようにカンフーを使いこなし、ハンソンと格闘する。帆船の超人的な技の前に、苦戦するが、最後に彼を倒して、邸に取り憑いていた亡霊を払うことに成功する。
オウムを連れて大学に戻ったシンディーは、ハンソンが売り子として大学に侵入しているのを発見する。惨劇が再び始まるのか。でも、ハンソンは車にはねられなくなる。

最’新’絶叫計画 Scary Movie 2 (2001) ディメンジョン製作 ミラマックス配給 日本ヘラルド国内配給(2002)

投稿ナビゲーション