一台目のトーレンスが骨董品であるため、もしものために安い二台目を買っておいた。Marantz社製のTT8001(中古オークション品)だ。
 
Marantzというと、60年代から70年代にかけてアメリカでジャズ・ロック向けアンプ類を製造していたが、その後日本に製造拠点を移して音も柔らかくしてフルラインナップで商品を送り出している。
 
そのMarantzが久々にアナログ・プレーヤーを発売したのが一代前のTT15S1でアクリルボディーにドイツのクリア・オーディオ社製のベルト・ドライブとストレート・アームを載せていて、クリア・オーディオ社のものと音が変わらないと評判だった。既に日本ではディスコン(カタログ落ち)になっているが欧米では今も販売を続けている。実はこのメカは欧州Marantzの企画で日本は蚊帳の外に置かれている。というのも日本MarantzがDENON(国産)と合併して国際企業としてのMarantzの経営戦略から離れてしまったからである。
 
ストレート・アームは音は確かに良い。しかしカートリッジの付け替えが実質的に不可能なので私には無理。TT8001はクリア・オーディオの代わりに日本向けにDENON DP1300M のダイレクト・ドライブ・モーターとユニバーサル・アームを載せたプレーヤーだ。価格はTT15S1の半額である。確かに華奢なところがあり、次から次へとカートリッジを載せ替えるとアームが壊れそうだ。しかしいわば純正のDENON DL103PRO(NHK御用達)やDL102(モノラル針)を載せるのに問題は無い。わずかだがアームの高さ調整もできる。これができないと針圧調整が結構大変なのだ。
 
聴くジャンルは、カートリッジがDL103系だからジャズ、ロック、ポップス系が得意。とくに歌謡曲はピッタリ。最近は1980年より前のものをDL102(モノ)で聴いている。なかなか乙なものである。
 
MCトランスはHATオーディオのモノラル専用機(昇圧比2倍)、フォノイコライザはEARの834PをつなぎそこからローランドからイングランドB&Wに買収されたローテル(日本)のプリRC1580を通しメインのN Mode X-PM7からスピーカーのDynaudio Special 25で鳴らしている。
 
Dynaudioはかなりワイドレンジなので、フルレンジ・スピーカーにいずれ替えるつもりだ。

 

 

 

 

二台目のアナログ・プレーヤー

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