快晴の母の日、稍重馬場でレースは行われる。3、4角内ラチ沿いが悪そうで直線外は伸びる。
パドックでは五番人気クイーンズリングが首を大きく縦に振ってロックしていたのが気になった。ジュールポレールも入れ込み気味。一番人気ミッキークイーンは悪くなかった。二番人気ルージュバックはすこーしカリカリして見えるが、マイルだから許せるか。三番人気レッツゴードンキは少しおとなしい。
内枠のソルヴェイグと大外リーサルウェポンが先行争いして、スマートレイアーにレッツゴードンキはその後ろ、そのまた後ろの好位にミッキークイーン、ジュールポレールが行く展開。
前半60秒1のスローペース。アドマイヤリードは馬場の悪い中団の内につけていた。
直線を向くと、各馬スパートがかかり、ソルヴェイグとスマートレイヤーが激しく先頭争いを続けるが、その狭い間を割って来たのがアドマイヤリードだった。大外からはミッキークイーンを差して、デンコウアンジュが追い込む。
優勝は先頭に立ち競り合いを制したステイゴールド産駒アドマイヤリード、勝ち時計1分33秒9、上がりは33秒4だった。二着はまさかのメイショウサムソン産駒デンコウアンジュ、上がりは33秒2だ。三着はレースが終わった後に差して来たジュールポレールで上がりは33秒6。四着、五着は直線途中まで先行争いを繰り広げたスマートレイアー、ソルヴェイグ。
力のかかる馬場が得意な血統馬が一、二着を占めた。アドマイヤリードは前走阪神牝馬S二着からのG1初制覇。前々走は騎手としての武幸四郎が最後に勝利したレース(1600万下)だった。今日のような馬場で上がりの競馬に成ってディープインパクト産駒はジュールポレールの三着がやっと。
しかしミッキークイーンはマイルの上がりの競馬に意外なほど脆かった。もっともこの5歳世代のスロー桜花賞馬レッツゴードンキも引っ掛かって自滅していた。
終わってみれば、強いはずの5歳トリオより4歳勢が圧勝して大穴を開けてしまった形。ヴィクトリアマイルはこういうドスローがあるから馬券は買わない方が良いんだよ。
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