英文学からの引用が多く、文学に対する素養がないと難しい作品だ。日本のネットでは軒並み不評だが、アメリカ南部の暑くて昼寝ばかりしている退廃的な雰囲気が個人的には大好きだから、良かったと思う。アメリカ・アマゾンの評価もなかなか高い。

フロリダで奔放な生活な送っていて、母の急死を知らされたパーシーはニューオーリンズの生まれ故郷に帰ってくる。そこでパーシーは母の家で同居していた元アラバマ大文学部教授でアル中のボビーと弟子で小説を書いているイケメンのローソンに出くわす。仕方なく三人の同居生活が始まる。はじめはギクシャクしていた共同生活だが、幼い頃に別れた母が地元で歌手をしていて愛されていたことを知り、二人や周囲の人たちに溶け込むことができる。そして教育を受けていないパーシーに対して大学へ行くようにボビーとローソンは強く勧める。

ジョン・トラボルタが大学教授っぽく見えないという意見が根強いが、それはその人が大学に行ったことがないか、入学式と卒業式しか行かなかったからにちがいない。物理学科でなく、文学部の教授なのだから多少規格外の人物はいるものだ。いまでは日本でもこんなのいるぞ。

スカーレット・ヨハンソンはまだまだ子供で全く色気も可愛げもなくて興味が持てないが、かえってこの映画の主題には合っていた。

監督:シェイニー・ゲイベル

原作:ロナルド・イバレット・カップス

出演:スカーレット・ヨハンソン

ジョン・トラボルタ

ガブリエル・マクト

 

ママの遺したラヴソング 2004 ライオンズゲート

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