リマスタリング盤だ。録音は1958年が中心。
ブラ1はミュンシュより早めの展開。さほどメリハリは感じさせないが、クレンペラーらしい中庸の魅力。
昔からエンジェル・レコードで聞いていた盤だと思うので、懐かしく感じた。
ブラ2はいつもながら地味な曲だ。
カラヤンでも地味だから仕方あるまい。
ブラ3は超有名な曲。
フランソワーズ・サガンの「ブラームスはお好き」を映画化したイングリッド・バーグマン主演「さよならをもう一度」で第三楽章が使われている。
しかし残念ながらこの作品については、カラヤンの方が美しく、とくに女性向きだと思う。
クレンペラーはゆっくり目に演奏しているが、淡泊に感じた。
ブラ4はクライバーの超ハイスピードとは全く違うが、それでもすっきりした良い演奏だと思う。
しかし第三楽章で一旦終わってるような曲は好きではない。
第四楽章だけ別の曲のような気がする。
他に大学祝典序曲やアルトラプソディーなどが入って、三枚組だ。
ややドロッとした音場感だ。
すっきり感が少ない。
リマスタリングはやや失敗した。
最近、EMIはこういうCDが多い。
最近ブラームスに凝っている。
カラヤンに代表される軟派なブラームスには食傷気味だが、ドイツ純正ブラームスはずいぶん違うだろう。
クレンペラーはその中間ぐらいではないか?

ブラームス交響曲全集 クレンペラー+PO EMI

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