エイリアンと人間との死闘を描くSFホラーのシリーズ第4作。
監督はフランス人ジャン=ピエール・ジュネ。脚本はジョス・ウェドン。
エイリアン関係はクリーチャー・エフェクト、特殊メイクはアレック・ギリスとトム・ウッドラフ・Jr.が、視覚効果スーパーヴァイザーをピトフと「パワーレンジャー」のエリック・ヘンリーが担当した。
主演はシガーニー・ウィーヴァー。共演はウィノナ・ライダー、ドミニク・ピノン、ロン・パールマン、ダン・ヘダヤほか。
あらすじ
リプリーは、約200年前にエイリアンの幼児を体内に宿したまま溶鉱炉に飛び込んだ。
宇宙船オーリガ号の中で、そのリプリーのDNAからクローンが再生された。目的は、体内のエイリアンが取り出すことだ。ペレズ将軍は、エイリアンを生物兵器として活用することを計画していた。
ペレズ将軍は、リプリーのクローンからエイリアンを分離手術することに成功した。手術でリプリーは傷付かなかったので、将軍は実験用として生かし続けることにした。このリプリーは、過去のリプリーの記憶だけでなく酸に対する耐性、エイリアンの凶悪性をエイリアンから引き継いでいた。
密輸船ベティ号がオーリガ号に連結する。ペレズ将軍の命令で、冷凍睡眠中に拉致した宇宙船のクルーたちを運んできたのだ。将軍は彼らをエイリアンの宿主にするつもりだ。
ベティ号のクルーは謎の女リプリーと出会う。早速リプリーは、大男のジョーナーをねじ伏せる。コールはリプリーを殺すために彼女の部屋に忍び込み、組み伏せられクローンの件を知らされる。コールは、リプリーがエイリアンの宿主だから殺せと命令されていたが、すでにエイリアンが取り上げられたので目標を切り替えた。
スパイだと思われたコール及びベティ号のクルーは、研究主任のレンに捉えられそうになるが、隠していた武器で反撃師、レンと兵士のひとりを人質にとって籠城の構えだ。
ところが、宿主を食い破って生まれたエイリアンたちが酸性の体液を吐き檻から脱走して、オーリガ号やベティ号クルーたちは、一人ずつエイリアンの餌になっていく。
オーリガ号は緊急時に自動的に地球に向かうよう設定されていることがわかった。タイムリミットはあと3時間しかない。生き残ったリプリー、コール、ジョーナー、ブライエス、そして人質たちは、ベティ号を目指して船内を進んで行った。
ところが、レンがコールを撃ち殺して逃亡した上、ベティ号のクルーを閉じ込めた。エイリアンは後ろから迫っており、クルーたちは諦めかけた。その瞬間、死んだはずのコールが扉を開けた。彼女はロボットだった。
ベティ号に急ぐ途中で、リプリーの足元の床が抜けて、エイリアンに巣まで連れて行かれる。人間化して胎生になったエイリアン・クイーンが新世代のニューボーン・エイリアンを産み落としたところだった。ニューボーンはクイーンを無惨にも殺し、リプリーを母親と思う・・・。
雑感
どうも展開がワンパターンに感じられ先が見えるし、VFXも前作より遥かにマシになっているがやはりダサい。
それに内容が完全なホラーになっていない。あらゆる点で中途半端。
唯一、すごいと思うのは、キャラデザやその造形だ。
ここは日本人も見習ってほしい。
スタッフ
監督 ジャン=ピエール・ジュネ
製作 ゴードン・キャロル、デイヴィッド・ガイラー、ウォルター・ヒル、ビル・バダラート
キャラクター原案 ダン・オバノン、ロナルド・シュセット
脚本 ジョス・ウェドン
撮影 ダリウス・コンジ
キャスト
エレン・リプリー シガニー・ウィーヴァー
アナリー・コール(ベティ号) ウィノナ・ライダー
ヴリーズ ドミニク・ピノン
大男ジョーナー(ベティ号) ロン・パールマン
クリスティー(ベティ号) ゲイリー・ダーダン
エルジン マイケル・ウィンコット
ヒラード キム・フラワーズ
ペレス将軍 ダン・ヘダヤ
レン博士 ジェイ・イー・フリーマン
ゲディマン ブラッド・ドゥーリフ
ディステファノ レイモンド・クルーズ
パーヴィス リーランド・オーサー
ネタばれ
リプリーは何とか逃げ出して、ベティ号に乗り込む。ところがここも宿主にされた男からエイリアンが生まれ出した。クルーはそれを乱入してきたレン共々機関銃で蜂の巣にした。オーリガ号は地球を目前にして爆発した。
ベティ号のハッチのトラブルについて調査に来たコールは、リプリーを追って倉庫に潜入したニューボーンと出会った。そこへリプリーが助けに来て、窓に小さな穴を開けてニューボーンを宇宙空間に放り出す。
大気圏を無事抜けたベティ号は、夕焼け空を見ながら地上へと降下していく。