「アラビアンナイト」(千夜一夜物語)の中から、誰もが知っているアラジンのエピソードをアニメ映画化している。
そしてアカデミー歌曲賞と音楽賞を受賞した。

今回は、日本語吹き替え版を見た。1993年にアラジンの声を演じていた羽賀健二が2007年に不祥事を起こしたので、彼の吹き替えた部分だけ2008年に声優三木眞一郎に変えたバージョンだ。

 

 

あらすじ

 
盗人アラジンは、市場で会ったジャスミンに一目惚れする。しかし彼女は王女だった。諦めきれないアラジンは、不思議な老人に唆され洞窟に魔法のランプを取りに行く。しかし間違ってランプをこすってしまい、中から舞おうジニーが現れた。ジニーは三つだけ願いを聞いてくれるという。アラジンはまず王子様に化けて、王宮に出向き、ジャスミンと会う。そして魔法の絨毯に乗って夜の遊覧飛行と洒落込む。
良い雰囲気の二人を苦々しく見ている男がいた。ジャスミンの婿の座を狙っていた、その国の大臣ジャファーだ。ジャファーはアラジンに刺客を向けるが、間一髪のところで第2の願いを唱え、ジニーに助けられる。しかし魔法のランプの存在を知ったジャファーは国の支配者となり、王とジャスミンを捕え、アラジンを元の姿に戻し全てを明らかにする。さらに第2の願いで世界一の魔法使いになる。アラジンとの最後の対決ではヘビに変身して彼を苦しめるが、ジニーの方が世界最強の存在だと言うアラジンに騙されて、第3の願いを使ってジニーになる。その途端、魔法のランプに吸い込まれてしまう。
アラジンは第3の願いとして、ジニーを自由にしてやる。すると、王はジャスミンとの結婚を認める。目出度し、目出度し。

 

雑感

 
ロビン・ウィリアムズによるジニーの怪演が話題になった作品。おそらくロビン・ウィリアムズの配役を決めてから、作られた脚本だろう。
日本語版では羽賀健二のアラジンが良かったのだが、残念ながら現在市場に出ているのは、三木眞一郎版だ。
残念ながら、三木眞一郎は悪役向きになってしまったから、歌声とも合わなかった。
山寺宏一のジニーの声は、ロビン・ウィリアムズほどの破壊力はないが、日本語声優としては適役だと思う。
悪役ジャファーを演ずる宝田明のアフレコは、ぴったりはまっていた。流石である。

 

 

スタッフ・キャスト

 
監督 ジョン・マスカー
製作 ジョン・マスカー 、 ロン・クレメンツ
脚本 ロン・クレメンツ他
音楽 アラン・メンケン
歌 ハワード・アシュマン 、 ティム・ライス
美術 R・S・ヴァンダー・ウェンデ
 
配役
アラジン: スコット・ウェインガー (羽賀研二(1993年版)、三木眞一郎(2008年版))
アラジンの歌:ブラッド・ケイン (石井一孝)
王女ジャスミン: リンダ・ラーキン (麻生かほ里)
ジャスミンの歌:リア・サロンガ
魔王ジーニー: ロビン・ウィリアムズ (山寺宏一)
大臣ジャファー: ジョナサン・フリーマン宝田明
サルタン: ダグラス・シール (あずさ欣平)
イアーゴ: ギルバート・ゴットフリード (神谷明)

アラジン (アニメ映画) Aladdin 1992 ディズニー製作 ブエナビスタ配給

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