監督: 黒澤明
製作: ニコライ・シゾフ 松江陽一
原作: ウラジミール・アルセーニェフ
脚本: 黒澤明 ユーリー・ナギービン
撮影: 中井朝一 ユーリー・ガントマン フョードル・ドブロヌラーボフ
音楽: イサーク・シュワルツ
出演:
ユーリー・サローミン ウラディミール・アルセーニエフ
マクシム・ムンズク デルス・ウザーラ
スベトラーナ・ダニエルチェンコ アルセーニエフ夫人
シベリアと満州の国境地図を作ったロシアの探検家アルセーニエフと、ゴリド人の老猟師デルス・ウザーラの友情を描いた作品。
ロシア文学青年だった黒澤明が、長年暖めていたアルセーニエフの原作を映画化した。広大なシベリアの大自然が美しく、そんな自然の中で育まれる、男の友情がテーマだ。ソ連時代の映画だが、プロパガンダ臭はない。
久しぶりに、この作品を見た。これほどの傑作なのに、ほとんど忘れていた。昔はそれほど感動しなかったのだろう。自然との共生なんて考えもしなかったのだろう。
デルスが河に流されそうになる危機一髪のところでようやく思い出した。
黒澤明作品全般に言えることだが、話が少し長い。本来、二時間で納まったはずだ。とくに都会での話はカットできた。それだけが残念。
Дерсу Узала(デルス・ウザーラ) ソ連 1975