最近、イタリアン・オーディオにはまっている。
今日はユニゾン・リサーチ社の真空管アンプ「シンプリー・イタリー」が久しぶりに修理から返ってきたので、先日中古で入手したばかりの 2Wayスピーカー・「シグナム」(ソナスファベール社モニター)とつないだ。
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CDトランスポート: Softone Model3 + DAC: Soulnote dc1.0という国産同士のややハードな組み合わせを今日はかけてみる。
はじめは70年代録音の「COMPLETE SHOGUN」。
あの芳野藤丸のリーダーバンドのベスト盤だ。
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エレキギターもよいが、エレキベースの方がもっと気持ち良い。
ブラスも思いのほかよく、鋭いところが全く無い。
ストリングスも良い。
しかしスピーカーがソフト・ツイーターなので、ドラムのシンバル、ハイハットはしょぼい。
60年代録音から「エヴリシングス・カミング・アップ・ロージー」。
英国美人歌手ローズマリー・スクワイヤーズのボーカルCDだ。
CD化される前のLPは、赤のロージーと呼ばれて、オリジナル盤が10万円台で取引されていた。
この幻の声が実に艶っぽい。
ここ15年ほど、シャープの1ビットアンプやゴールドムンドのセパレートアンプというように、クールなアンプばかりで使っていたから、この色気は興奮する。w
21世紀の録音からは、リシッツァのラフマニノフ・ピアノ協奏曲集。
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彼女のピアノは安心して聞ける。
べーゼンドルファーだから、スタインウェイと違って音が割れない。
しかしシングルアンプと小型スピーカーの哀しさで、オーケストラの奥行きやスケール感が全く出ない。
結局、このイタリアン・アンプとイタリアン・スピーカーの組み合わせは、ボーカルが一番良い。
なにしろオペラの国だから。
また小編成のストリングスも甘く響く。
イタリア製品に故障が多いのは,玉に瑕だ。
アンプは中国に製造委託している新品のせいか、スピーカー・ターミナルが最初から壊れていた。
スピーカーは純正品だが一台目が輸送中の事故で端子盤が壊れて、これが二台目だ。
生真面目なドイツ製品とは全く違う。

エヴリシングス・カミング・アップ・ロージー(紙ジャケット仕様) エヴリシングス・カミング・アップ・ロージー(紙ジャケット仕様)
(2012/04/18)
ローズマリー・スクワイアーズ

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