ジャン・ジャック・ベネックス監督(ベティブルー、ディーバ)の作品。
歳を考えず、水中シーンで張り切ってしまったイブ・モンタンの遺作となってしまった。
ストリート・アーティストのトニーは、黒人の少年ジョジョを連れて、片思いの看護婦グロリアを追いかける旅に出かける。
彼らは偶然ヒッチハイクしていたレオン(イブ・モンタン)と出会う。
彼は病気を治したり、競馬の予想を当てたりと、何とも不思議な老人である。
彼もまた昔の恋人を求めていた。
その恋人のいる街へたどり着くが、彼女は彼と別れてすぐに、この世を去っていた。
やがて病に倒れたレオンを彼らは、病院で必死に世話する。
グロリアは、その姿を見て、はじめてトニーに心を開く。

うーん、イブ・モンタンの張り切りぶりは凄いのだが、最後は、はしょりすぎたな。
グロリアとトニーの関係にしろ、レオンとジョジョの関係にしろ、何だか突然展開が速くなって、着いていけない。
この映画の失敗で、ジャン・ジャック・ベネックスの映画は日本では掛からなくなるが、それも納得の一作(笑)
本国でもイブ・モンタンを殺したように取られ、干されたんだろう。
ちなみにその次の作品は「オタク」と言う、日本のオタク少年ドキュメンタリーだった。
一瞬、良いなあと思ったのは、グロリアが飲み屋の窓越しにトニーを見つめるシーンだが、これもそこに至る心理描写をはしょりすぎているから、感動半分だ。
なお、音楽は、相変わらず、なかなか凝っている。