(2005年11月の懐音堂から)
昼休みに急いで家に戻ると、あった、あった(^o^)
宅配便で送られてきた、小振りな箱である。
その中からもう一つ小さな箱が出てきた。
iPodの箱を一回り大きくしたようだ。
早速、チボリオーディオのレトロラジオ・モデルワンを引っ張り出した。
意外に軽い。エンクロージャーの重さしか感じない。
ユニットは安物みたいだ。
附属品やマニュアルは、必要最低限なだけしか付いていない。
早速、エイジング開始である。
まずはAMから。
ラジオ関西はSINPO=55555で入る。
局まで10kmしか離れていないのだから、当然である。
NHK、朝日放送、毎日放送も入ったが、大阪の局はノイズが乗る。(これはエイジング不足によるものだった。のちに解消されている。)
FMは内蔵アンテナではなにも聞こえず。
附属の室内簡易アンテナで何とか聞こえるが、大阪の局は相当にノイズが乗っている。
アナログダイヤルは思ったより重い。
バックラッシュはほとんど感じない。
しかしデジタルチューニングに慣れきっているから、指の感覚を取り戻さなくてはならぬ。
昼休みはここまで。
午後半日は鳴らしっぱなしにしておこう。
モノラルスピーカーがバスレフだけあって、開放的な鳴り方をする。
今のところ凄く音がいい、というわけではない。
しかし自宅で埃をかぶっている、オンキヨー・2万円チューナーの中波放送ほど、こもった感じがしない。
そこは気に入った。


モデル1は夕方になって、中波で遠距離放送も入ってきた。
しかし局間にノイズがある。
これでは東京の放送局が聞こえにくい。
やはりパソコンの横では力を発揮できない。
パソコンのない部屋に移る。
そこだとAMアンテナなしでも感度、選択度ともに相当に上がってくる。
隣接局が混信していない。
近畿放送と文化放送が完全に分離している。
もっとも昔の五球スーパーでもこれぐらいは聞こえたのだ。
モデル1の力は、昔の据置ラジオ並と言える。
「飾りじゃないのよ涙は」を中森明菜ではない女の子が歌っている。
さすがにバスレフだ。
迫力がある。
午後7時から9時ぐらいと言うのは、中波は日本全国懐メロタイムだ。
東海林太郎からシューベルツまでかかっている。
「みかん色の涙」(ずうとるび)もフルコーラス掛けていた。
これがもう少し遅くなると若者向けになる。
さらにずっと遅くなると、超早起きの爺向きの音楽がかかりはじめる。
母にラジオを聴かせてやろうと思い、親孝行で買った機械だが、俺も結構楽しんでいる。
しばらく、黙って使っておこう。


モデル1がBCL受信機と比較して上回っている点は、音質だ。
ふつうトーンコントロールを使って、聴感上の選択度を上げるものだ。
このモデル1はまるで音質を向上させながら、聴感上の選択度を上げているようだ。
受信機は最近、SSBフィルターで選択度を取っているので、まともに聴けたものではない。
短波ならまだしも、中波にはモデル1のやり方が正しい。
さすが、ラジオの国アメリカである。
しかし音にメリハリが多少利いているので、老人向きではないかもしれない。
老人向きの音とは、NHKが開発した「ラジオ深夜便」専用ラジオみたいなものだろう。


AMについてはアンテナを試していない。
パソコンルームでは、やるだけ無駄である。
地元局に必要な感度はあり、アンテナがなくても十分聴ける。
FM はTVアンテナで十分だが、ケーブルテレビなので、周波数が外部アンテナの場合と違っている。
わが家の場合、長田の在日外国人向けコミュニティ局FMわいわい、FM-NHK大阪、FM-NHK神戸、JWAVE系のFM802、FM東京系のFM大阪、地元神戸のKissFM、InterFM系の FMCOCOLOが強い感度で入ってくる。
外部アンテナでは弱く入電する、FM京都とFM滋賀がTVアンテナだと入らない。
FM京都(α-station)は独自性の強い局で地元では人気が高い。
89MHzあたりにあり、ケーブルテレビが入っているときは絶対に聴けない。
大きな外部アンテナを用意するかなあ?


モデル1のAUX INについて。
もちろん、iPodを繋いでいるが、何を掛けるかが問題である。
私の場合は、朗読ものや講演ものを好んで掛けている。
これらは、もともとモノラル音声が多い。
このAux inは重宝する。
AMにもFMにも面白い番組がない場合、スイッチ一つで切り替えられる。
しかもHiFiで聞く必要がないときもあるものだ。
好きなラジオ番組のテープがある場合は、それをmp3に落として掛けるのもいいだろう。
バスレフポートにはティッシュを詰めている。
メリハリの利いた音を少し殺して、やさしい音になる。

Tivoli Audio Model One (AM/FMラジオ)

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