最近の夏アニメは子供向けのものが中心でお年寄りが楽しめるアニメが少なかった。 ところが今季は7月から絶好調だった。9月にスポーツアニメを中心としてダレたが、全体としては満足いく出来だった。

第1位 ハイスコアガール JC STAFF制作

平成に時代が変わる頃に小遣いを貰ってゲーセンに集う子供達。その中で無敵を誇るハルオ少年を完膚なきまで倒したのは同じクラスの無口な女の子、大野晶だった。いかにも甘いボーイミーツガールものだが、日高小春という少女が中学生編から現れて、微妙な三角関係になってしまう。 平成ゲーム史として、当時のゲーセンや家庭用ゲーム機、携帯ゲーム機の懐かしい話題を織り交ぜながら、三人の淡い心情を丁寧に描いている。 原作漫画はゲームメーカーと訴訟になって連載が打ち切られるかと思った時期もあるが、無事和解となり完結を見た。 アニメの方は全12話では収まらず、来年3月にNetflix で残り3話を配信することが決定している。

第2位 あそびあそばせ Lerche制作

女子中学生三人の少し緩い日常を描いた芳文社アニメかと思わせておいて、実はドギツいギャグアニメだった。何が凄いと言って、毎回一度は爆笑させるのだ。「アホガール」「ヒナまつり」の系譜にある作品なので、それらが好きな人向き。

第3位 シュタインズ・ゲート ゼロ (第2クール) SILBER LINK制作

名作ゲームでありアニメだった「シュタゲ」の外伝的な存在の「ゼロ」の第2クールは、新しい世界線でまゆりの危機を目前にしていよいよ凶魔(岡部)が覚醒する。そしてアメリカ、ロシアを敵に回してタイムリープ能力を使いこなし、ついに鈴羽とまゆりを一年前に送り出すことに成功する。第1作には勝てなかったが、第2作にしては綺麗な終わり方をした。

佳作には第4位「FREE! DIVE TO THE FUTURE」、第5位「はたらく細胞」が入った。「FREE!」は京アニ制作の腐女子向けアニメだが、男子が観ても十分楽しめる。原案は水泳少年の小学校から中学校にかけての青春を描いたラノベだ。それをもとにしてアニメは2013年夏の高校編から始まり、第3期となる今期は大学に進学して世界に挑戦する姿を描いている。今回は日本代表入りする所までで、東京オリンピックの年に完結させるそうだ。一方、「はたらく細胞」はバトル要素や日常要素を持った医学生物学アニメ。可愛らしい血小板ちゃんが男女関わらず人気となった。

優秀アニソン  「ミッション! 健・康・第・イチ」

はたらく細胞」のOP「ミッション! 健・康・第・イチ」が受賞。歌は赤血球(CV花澤香菜)、白血球(前野智昭)、キラーT細胞(小野大輔)、マクロファージ(井上喜久子)である。働かなければいけない気持ちにさせる歌だった。

 

2018年夏期ベストアニメは「ハイスコアガール」

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