吹奏楽を演奏する高校生たちの青春を描いた人気アニメ「響け!ユーフォニアム」の劇場版第2弾。京都府大会で優勝した第一弾に続き、関西大会から三年生卒業までを描いている。

 

スタッフ・キャスト

 

総監督 石原立也
監督 小川太一
原作 武田綾乃
脚本 花田十輝
キャラクターデザイン 池田晶子
音楽 松田彬人
シリーズ演出 山田尚子

 

キャスト
黒沢ともよ 黄前久美子
安済知佳 高坂麗奈
朝井彩加 加藤葉月
豊田萌絵 川島緑輝

寿美菜子 田中あすか
早見沙織 小笠原晴香
茅原実里 中世古香織
石谷春貴 塚本秀一
沼倉愛美 黄前麻美子
櫻井孝宏 滝昇

 

 

あらすじ

 

響け!ユーフォニアム」第二期から前半部分に当たる関西大会に至る道のり(希美とみぞれの関係)をバッサリ切り落として、映画は関西大会の演奏(映画オリジナル)から始める。
主人公久美子の心配事の割合は、あすか先輩の退部問題8割、姉の大学中退2割。久美子や姉が一皮剥ける中で、何とか乗り越え、あすかとともに全国大会の舞台に行き着く。
しかし演奏は関西大会以後2ヶ月経った成長があまり見られず、銅賞に終わる。
卒業式で久美子はあすかに「初めは苦手だった。でも好きになった」と告白する。

 

 

雑感

劇場版第一弾「響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~」は、アテレコこそ撮り直したが、声優の演技も力が入りすぎてテレビ版第一期のダイジェスト以下の物だった。
期待しないで見た第2弾だが、希美とみぞれのエピソードを捨てて、焦点をあすかの退部問題に集中したため、観客の緊張感を持続できた。声優も第一弾の失敗を反省した。結果としてテレビ版第二期のダイジェスト以上のものだったと言えよう。

欠点は、演奏シーンの作画が乱れていたことだ。とくに最初の関西大会はオリジナル・シーンだった。モブ一人一人まで丁寧に描くと言われた京アニらしからぬ出来だった。「FREE!」など劇場版制作が続いたためだろうが、少しビジネスモデルを再考すべきだ。

 

響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~ 2017 京アニ制作 松竹配給

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