東ドイツ映画「嘘つきヤコブ」(1975)のリメイク。
ピーター・カソビッツ監督、
ロビン・ウィリアムス、アラン・アーキン、リーブ・シュライバー主演。
1944年ドイツ占領下のポーランド。
ユダヤ人のジェイコブ(ロビン・ウィリアムス)は、ドイツ軍のラジオでソ連軍が近くまで来ていることを知る。
彼はそのことを仲間に一言漏らすと、一夜にしてその噂は広まっていた。
情報をねだる仲間に、彼は仕方なく聞いてもいない情報を流す。
そしてそれがゲットーの人々に希望と勇気を持たせることになる。

ある人はつまらない映画だと言い、ある人は素晴らしい映画だという。
人によって極端に見方が分かれるのだが、僕は面白くも何ともなかった。
ロビン・ウィリアムスのうまい芸を見せられちゃうと、感心するだけで、泣けないのだ。
ロビンに対して抗体ができてしまった人間は、映画に入り込めない。
監督・脚色のピーター・カソビッツは、ハンガリー出身ユダヤ人で戦争の生き残りだそうだ。
どうしてアメリカでリメイクしなければいけないのか。
ハリウッドの商業映画になってしまったら、原作の良さが台無しになってしまう。
しかし僕もジェイコブのように希望を繋ぐためだけに嘘をつき続けていて、疲れているだけかもしれない。

聖なる嘘つき その名はジェイコブ(1999) コロムビア

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