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綴方教室 1938 東宝

   


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監督: 山本嘉次郎
製作: 森田信義
原作: 豊田正子
脚色: 木村千依男
撮影: 三村明
出演:高峰秀子 正子
    徳川夢声 父由五郎
    清川虹子 母お雪
    滝沢修 大木先生
    赤木蘭子 先生の奥さん
    三島雅夫 丹野さん
当時の小学生だった豊田正子(のちに日本共産党入党)の、ベストセラーになった作文集をもとに舞台化されたり映画化されたが、著作権は大木が持っていたので初期の印税は入ってこなかった。
わりと美人だったようで,現代だったらマスコミに引っ張りだこだったろう。
当時は、豊田正子と高峰秀子の間に確執があったようだ。
しかし二人はともに一ヶ月も経たないうちに亡くなっている。
映画のあらすじ:
文才あふれる少女が教師の助言により才能を花開かせるが、あまりにもリアリズムが過ぎたため、文章に登場したお金持ちの勘気に触れ,父は職を失う。
ついつい筆が滑ることは誰にもあることだ。
自分の世界を広く持って書きなさいとは、豊かになった今だから言えること。
豊田正子は女学校を卒業後も印税を得られず工場で働いていた。
両親の仲は険悪になり、苦悩は続いたようだ。
才気があふれすぎて、周りとも溶け込めなかったろうし。
どちらもそういう時期に出会って、齟齬が生ずるのは仕方がないことかも知れない。

 - 25.東宝(戦前)