阿刀田高ブラックユーモアもの。
スプラッタ・ホラー全盛の今となっては、こういうソフトなスリラーも懐かしい味わいがある。
ずっと男の一人称で来た文章が最後に突然女の視点に置き換わる。
そのタイミングが絶妙で、かつてのラジオドラマを聴いているようだった。
朗読は神崎美和子
あくまで個人的感想だが、男の台詞は達者だが、肝心の女ぜりふが少し深みを感じさせない。
ふと、市原悦子ならどう読むだろうかと考えた。

箱の中 阿刀田高 横浜録音図書

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