前回の「風変わりな遺言」に引き続き、DVDアニメ名探偵ポワロとマープル第二巻から。

セントメアリーミード村にも開発の波は少しずつ押し寄せているのだろうか。
新興市民が、次々とよそから引っ越してきた。
その一家ラビニアさんのお宅で、メイド・グラディスがクビになる。
近所では新しいメイドはなかなか見つからないだろうと、言われた。
しかしラビニア家に美しいメイドが、格安の給料で現れたのである。

犯人はセントメアリーミードでの一、ニヶ月の滞在で、近隣の財産をリサーチした。
それにも関わらず、彼女らにとって、もっとも危険なミス・マープルに注意しなかったのは何故か?
この点は、原作(短編集「愛の探偵たち」所収)を読んで、やや不思議に感じた。
アニメでもその謎は解かれていない。
ミス・マープルを噂好きな田舎ものと甘く見たのだろうが、犯罪者としては失格である。

原作では懐かしいスラック警部やヘイドック医師が出てくるが、アニメでは省略している。
限られた時間では仕方ない。(原作は、おそらく相当初期の作品だと思われる。)
そのかわりアニメではグリゼルダ(セントメアリーミード村の牧師夫人)が現れる。

ついでながら声優では、「ふたり酒」で有名な演歌歌手川中美幸が芸達者振りを見せてくれる。
彼女はアニメのアテレコ経験があったのだろうか?

申し分のないメイド 名探偵ポワロとマープル

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