主演アイダ・ルピノ、コーネル・ワイルド、新人リチャード・ウィドマークの三角関係から生まれるメロドラマ。
監督はジーン・ネグレスコで、共演女優はセレステ・ホーム
日本未公開作品。テレビでは放送されていて、数年前にWOWOWでノーカット放送された。

あらすじ

戦後、ジェフティは幼馴染みピートを支配人にしてロードハウス(ボーリング場と酒場が一つになった幹線沿いにある娯楽施設)を父から受け継いで経営している。彼はハスキーボイスのトーチ(悲恋歌)シンガー、リリーを雇い入れたがこれが当たって店は人気となる。ジェフティはリリーを愛していたが、リリーはピートを求めついに結ばれる。 それを知ったジェフティはピートを店の金の横領犯に仕立てて、裁判で有罪にするが、それだけでは飽き足らず判事と交渉して、ピートをジェフティの保護観察の下で執行猶予とする。それ以来、ジェフティはピートとリリーをを苛め抜く。彼がカナダ国境近くの湖畔の別荘に行ったときに、二人は越境を決意するが、ライフルの名手でもあるジェフティはその時を待っていたのだ。ジェフティはマンハントのつもりで逃げる二人を追う。しかし、スージーがピートの無罪の証拠を手に入れる。慌てたジェフティは二方向を追わなければならず、ピートとリリーを見失う。逃げるボートの音がした。ジェフティがエンジンに向けてぶっ放すと、ボートは爆発するが、背後からピートが襲いかかる。二人がもみ合って銃を落としたところをリリーが拾い、ジェフティを撃つ。
 

雑感

フォックス副社長のダリル・ザナックはクレジットされなかったようだが、監督を指名したので製作総指揮的な立場に立っていたのだろう。それにしてもプロデューサーの書いた脚本が悪い。
ただ愛する二人を振られた男が苛め抜くというのは、松竹メロドラマの定番である。
それでも最後は銃で決着をつけるのが、アメリカ的だった。
この映画に足りないものは、ずばりジェフティの母親だった。それによって、ジェフティにマザコン味を付けたら絶品だった。松竹映画「君の名は」ではかつてのスタア市川春代が演じた役どころだ。
 

スタッフ・キャスト

監督 ジーン・ネグレスコ
原案マーガレット・グリュン、オスカー・ソール
脚色・制作エドワード・コドロフ
撮影ジョセフ・ラッシェル

キャスト

アイダ・ルピノ
トーチ歌手リリー
コーネル・ワイルド 支配人ピート
セレステ・ホーム レジ係スージー
リチャード・ウィドマーク ロードハウスのオーナーのジェフティ

深夜の歌声 Road House 1948 20世紀フォックス作品

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