悟り方のハウツー本。
様々な我執を「欲」とこの本では、ひとくくりで呼ぶ。恐怖もその中に含まれる。
大切なのは、欲のしっぽを捕まえることだ。見つけ方は、ロゴセラピー(臨床心理士の論理療法)と似ている。
気分(内面)が変わったとき、欲のしっぽが出てくる。
欲の対処方法は、四つある。
まず「気づき」(サティ)である。これは論理療法でも同じ。
次に「感謝」である。これはキリスト教的方法だ。にくい相手でも、無理矢理ひとまず感謝して、後から理由をとってつける。
第三に、禅やヨガにみられるような「瞑想」である。
最後は「無償の愛」だ。
また思考をできる限りスローにすることも、欲とつきあう上での大切なポイント。呼吸に意識を向けて、思考の暴走にブレーキをかける。つまり瞑想である。
この本は、十牛図という禅の教えをもとに書かれている。しかしその試みは失敗である。もっと簡潔に表せるはずだ。
Related posts:
気楽なさとり方 宝彩有菜 日本教文社
dubner and levitt odds of being caught
absorption candy Humphrey