ドイツ版白虎隊のような不朽の名作。
少し前までクラスメートだった少年兵が防衛する橋を連合軍が攻撃して、一人また一人倒れていく。
監督はベルンハルト・ヴィッキ
 

あらすじ

 
終戦間際のドイツ国内。七人はクラスメートで、母子家庭の洗濯屋の息子ジギー(ギュンター・ホフマン)、散髪屋の息子カール(カール・ミハエル・バルツァー)、軍人の息子ユルゲン(フランク・グラウブレヒト)、ナチの息子ヴァルター(ミハエル・ヒンツ)。疎開組のクラウス(フォルカー・レヒテンブリンク)、父を戦地に取られたアルバート(フリッツ・ヴェッパー)と彼と同居しているハンス(フォルカー・ボーネット)で、それぞれに家庭の事情を抱えている。しかし彼らはまだ戦争をごっこ遊び程度にしか考えていない。
ある日彼らに召集令状が届き、家の近所の部隊で新兵として教育を受ける。ところがアメリカ軍が町に向かってやって来た。橋の防衛命令が出て、子供たちも出動する。上官は情けで取り壊す予定の橋の担当にするが、取り壊し予定のことは伏せていた。
ところがこの橋をアメリカ軍が攻撃する。アメリカ人は子供と知って逃がそうとするが彼らは反撃する。そして七人のうち五人を失うが敵を撤退させる。
するとドイツ軍の兵士がやって来て、お前たちが何の価値もない橋を守ったおかげで迷惑したと言われる。命を懸けて守った橋を壊されてなるものかと、ハンスは将校を射殺し、兵士の同僚に射殺される。怒ったアルベルトは同僚を射殺し、泣きじゃくってハンスの死体を引きずりながら町へ帰る。

 

雑感

 
えぐい映画だ。ドイツ軍は子供を戦争に巻き込んで、最後に同士討ちしてしまう。ドイツは二回も世界大戦を引き起こして、この頃だけは反戦的になったのだろう。最近はネオナチが暴れているようだが。

子供を戦争に連れていくのはやめましょうね。

 

スタッフ・キャスト

 
監督 ベルンハルト・ヴィッキ
原作 マンフレッド・グレゴール
脚色 ミハエル・マンスフェルト 、 カール・ヴィルヘルム・フィフィア
撮影 ゲルト・フォン・ボニン

 
配役
ハンス フォルカー・ボーネット
アルベルト フリッツ・ヴェッパー
ヴァルター ミハエル・ヒンツ
ユルゲン フランク・グラウブレヒト
カール カール・ミハエル・バルツァー
クラウス フォルカー・レヒテンブリンク
ジギ ギュンター・ホフマン

橋 Die Brucke 1959 ドイツ製作 東和配給

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