昨日、コナン・ドイルの恩師ベル教授シリーズ第二弾「惨劇の森」をDVDで見た。
実はヘレン・ヘイズ版ミス・マープル「カリブ海の秘密」を放送していたとき、どちらを見るか
で少し悩んだ。
そして結局そのときは放送中の、ミス・マープルを見た。
その最中に、イアン・リチャードソンの訃報が飛び込んできた。
DVDを見てみると、なかなかの傑作である。
まず犯罪性があるのか?
次に犯人は誰か?
本当の黒幕は誰か?
2時間の中で怪奇趣味やどんでん返しがあり、目が離せなかった。
眼科医になったコナン・ドイルは、美しい娘ヘザーからある幻視に悩まされていることを告白される。
森の中を自転車に乗っていると、頭巾をかぶった男に追い掛けられるというのだ。
ドイルは、恩師のベル教授に相談する。

出演
ヘザー ケイティ・ブレイク(Katie Blake )
–若いが、なかなか将来が楽しみな女優。
ベル教授 イアン・リチャードソン
–ホームズのモデル。
コナン・ドイル チャールズ・エドワーズ
–今回から俳優が交代している。
脚本 デビッド・ビリー(ノベライズも担当)

ドイルの名作短編「美しき自転車乗り」を基にした話である。
原作と違って、娘が巨額の遺産を相続することは前もってわかっている。
娘に近寄ろうとする男は、次々と殺される。
しかしベル教授が出馬しているのに、連続殺人を犯そうとは、モリアーティ教授も真っ青な殺人鬼である。
この作品はコナン・ドイルと言うより、ヨーロッパの怪談か、横溝正史作品に近いと思う。
もう少しユーモアがあれば、ディクソン・カー的だったのだが、やや暗いのが残念。

惨劇の森 コナン・ドイルの事件簿 2001

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