新藤兼人監督の映画にもなった傑作である。
あのときは永井荷風役は津川雅彦、おゆきの役は墨田ユキが演じていた。
だいたいこの小説の真ん中辺りを、映画化していた。
はたしておゆきさんが、あんなに今風の美人だったかどうか?
永井荷風は変人である。
我々の趣味とは、かなり違うのではないか。
「ザ・ガードマン」で有名になった、神山繁の朗読である。
上手だとは思わないが、間の取り方が独特である。
なかなか貫禄があって、面白かった。
少し小説は、長すぎる(CD3枚)。
真ん中のおゆきが登場するところだけ、何度も聞いている。
永井荷風の耽美だけど堂々とした文体を聴いてみて、有島武郎のそれと比較してみた。
有島はかなり繊細だ。
二人はほとんど同じ頃の生まれだが、情死する人間(有島)は文体にも現れていると思った。
原作の英訳:

墨東奇譚 永井荷風 新潮CD

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