(☆)画期的な技術を発明した竜野博士は、国際的な陰謀に巻き込まれる。北見治郎は警視庁の柳生警部と組んで敵組織に挑む。
関沢新一がオリジナル脚本を執筆し、坪島孝が監督したスパイ・アクション映画
カラー映画で撮影は山田一夫

主演は三橋達也、佐藤允
共演は星由里子、水野久美、田崎潤、中丸忠雄

雑感

クール路線を歩んでいた北見次郎シリーズ第三作から、ずいぶん荒唐無稽な兵器やハラハラドキドキ・シーンが増えてきた。
今回は、星由里子(華代役)がヒロインで、北見とバディ柳生が取り合うというラブコメ要素も含まれている。
ただ、第一作通り水野久美が悪役ヒロインで、若林映子は顔に似合わず地味な役である。

しかし、若林映子はのちに映画「007は二度死ぬ」で日本初のボンドガールになる(浜美枝はその映画のの後半に現れる)。
浜美枝より若林映子の方が、英語力が上だったからだ。

キャスト

三橋達也  北見次郎
佐藤允  柳生警部
星由里子  竜野華代
水野久美  6号(ルミ)
田崎潤  竜野博士
二瓶正也  宮地青年
若林映子  羽田で会った娘
松本染升  黒木隼人
大友伸  浅井善次郎
中丸忠雄  郷田桜男
ハロルド・コンウェイ  ワーゲン博士
ハーシー・ジョーンズ  4号
桐野洋雄  8号

スタッフ

製作  田中友幸 、武中孝一
脚本  関沢新一
監督  坪島孝
撮影  山田一夫
音楽  広瀬健次郎

 

ストーリー

世界各国でテロルを行うネオナチ団体の一つ「世界統一同盟」は、と共に、原水爆を自由に爆発させる遠隔操縦装置を発明した竜野博士を掠った。

これで世界中は火薬の樽となったのだ。
パリの国際秘密警察から北見次郎が派遣され、警視庁の柳生警部と共に捜査を開始した。
世界統一同盟は、黒木を中心にナチスのワーゲン博士、財政担当の浅井社長を擁し、殺し屋郷田が奇妙なな殺人武器を操る。
彼らは、竜野博士を誘拐したが設計図を手に入れられなかった。そこで、博士の娘華代を誘拐し、博士に設計図のありかを吐かせようとした。
敵の一味ルミに誘われた北見は、ルミから麻酔ガスを吸わされ昏倒した。
しかし、彼女の指輪に発信器を仕込んでいた。病院で復活した北見は、敵の居場所を見つけて、柳生警部と乗りこんだ・・・。

しかし、敵に逆襲され、北見が捕まってしまう。敵は開業間近の超特急「ひかり号」に爆弾をとりつけた。北見は地下牢を腐蝕させる薬品を使い脱出した。北見を敵に追い付かれるが、北見を愛してしまったルミがマシンガンを持って味方について、敵の本拠地を爆破した。
かくして、世界統一同盟は滅亡した。東京駅で北見は、柳生と再会する。柳生は何と華代と婚約していた。一人さびしく、北見は日本を去る。

 

 

国際秘密警察 火薬の樽 1964 東宝東京製作 東宝配給 三橋達也の国際秘密警察シリーズ第三弾

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