リンクレイター作品と聞き、喜んで見たが、、、
オーソン・ウェルズの「伝説のマーキュリー劇団」に絡んだ歴史的フィクションで、地味な作品だった。
主演は青春スターのザック・エフロン、ザックを筆卸しする年上のお姉さん役はクレア・デーンズ、そして影の主役である天才オーソン・ウェルズ役はクリスチャン・マッケイだ。他に名プロデューサー、ジョン・ハウスマンと名優ジョセフ・コットン、ノーマン・ロイドに該当する俳優もでてくる。
1930年代のニューヨーク。リチャードは演劇専攻の高校生、ある日マーキュリー劇団のシェークスピア劇「シーザー」が宣伝をしている場面に遭遇し、主宰者オーソン・ウェルズの気まぐれで台詞のあるルシアス役に着けた。劇団の制作助手をしているソニヤは名プロデューサー・セルズニックを招待して成り上がろうとする野心家で年上だがリチャードは惹かれる。オーソンの演出がコロコロ変わるので、トラブル続きだったが、そんなある日、リチャードとソニヤは結ばれる。初日に向けて舞台練習はますます混乱を極めるが、はたして二人の恋の行方は?
クリスチャン・マッケイの演技が評価されているようだが、僕はジョセフ・コットンが若い頃芽が出るまでオーソンの言いなりになっていただろうから、ぴったりだなあと感心した。
ただ主役は演技力が足りないし、当時の演技を思い起こさせるものもない。ヒロイン?は若い頃ならまだしもトウが立ちすぎている。全体としてリンクレイター作品のイメージと違っていた。
監督:リチャード・リンクレイター
出演:ザック・エフロン
クレア・デーンズ
クリスチャン・マッケイ
グレタ・アドラー
ジェームズ・タッパー
僕と彼女のオーソン・ウェルズ 2008 英国