中原美紗緖は昭和30年代に大活躍した東京芸大卒の女性歌手。
可愛らしい当時のアイドル歌手だ。シャンソンを得意とした。
叔父に画家、雑誌編集者で戦後の少女文化に多大な貢献をした中原淳一がいる。
可愛らしい当時のアイドル歌手だ。シャンソンを得意とした。
叔父に画家、雑誌編集者で戦後の少女文化に多大な貢献をした中原淳一がいる。
デビュー曲は「パリのお嬢さん」。
彼女の人気を決定づけたのは、1958年末からTBSドラマ「あんみつ姫」のタイトルロールを演じて、主題歌も歌ったこと。
「あんみつ姫」は雪村いずみ主演で二度東宝映画化され、次に中原美紗緖のドラマが始まった。殿さま(父親)役はフーテンの寅さんにも出演したタコ社長太宰久雄が演じている。ちなみにお城の門番役は渥美清。
他に1960年に鰐淵晴子で松竹映画になった後も人気は衰えず、1980年代に小泉今日子、2000年代に井上真央が主演している。
表題のシャンソンはリアルタイムで聞いていないが、彼女の結婚引退後も「みんなのうた」でよく掛かっていた。
オリジナルはフランスで大ヒットした映画「河は呼んでる」の主題歌。
その映画は、アメリカでゴールデングローブ賞の外国語映画賞を受賞した。
1958年の紅白歌合戦に中原美紗緖はこの曲で出場した。
1958年の紅白歌合戦に中原美紗緖はこの曲で出場した。
CMソングや主題歌も数多く歌っている。有名なところではNHKのドラマ「バス通り裏」主題歌だが、TBSテレビ「マルマン深夜劇場」の主題歌「夜は恋人」も有名である。
オリジナルはやはりシャンソンで、エディット・ピアフも歌った「Mea Culpa」(ユベール・ジロー作曲)。
番組名の深夜劇場とは、単に名作外国映画を夜12時以降に放送するものだったが、日本ではこの番組が史上初めてだった。
何故ガスライターのマルマンが提供したかというと、深夜族に向けたものだったから。当時の深夜族とは、今のような受験生ではなく、ホステスかモーレツサラリーマン(残業で夜のテレビが見られない)のことだった。
何故ガスライターのマルマンが提供したかというと、深夜族に向けたものだったから。当時の深夜族とは、今のような受験生ではなく、ホステスかモーレツサラリーマン(残業で夜のテレビが見られない)のことだった。
この後、1966年に結婚引退する。その後1978年に復帰するが、1997年に亡くなる。
中原美紗緒 「河は呼んでいる」 1958