アメリカ映画なのに、スコットランド独立のために戦った英雄ウィリアム・ウォレスの半生を描いた歴史映画。
アカデミー作品賞、監督賞、音響効果賞、メイクアップ賞、撮影賞の5部門を受賞した。
あらすじ
13世紀末のスコットランドでイングランド王エドワード1世によってウィリアム・ウォレスは家族を殺害された。
大人となり、諸国漫遊の旅から戻って幼なじみのミューロンと結婚する。しかし彼女はイングランド兵によって殺害され、ウォレスはイングランドに対して憎悪を抱く、スコットランド貴族はイングランドに対する独立運動に消極的だったが、民衆はウォレスを支持して、兵が集まる。ウォレス率いる独立軍はイングランドに対して連勝を重ね、イングランド領のヨークまで占領する。そしてスコットランド貴族のロバート・ザ・ブルースらに支援を求める。しかしロバートはウォレスを裏切りエドワード一世につき、ウォレスは各地でゲリラ戦を展開する。
しかしウォレスは遂に捕らえられ、ロンドンに送られる。死刑を宣告されても、ウォレスはエドワード一世への臣従を拒み続けた。そして内臓を掻き出されても、自由を求めてウォレスは死んでいった。
死後、スコットランド貴族はロバートを中心にまとまって、派兵されたイングランド軍を倒して独立を勝ち取る。
雑感
こんなものが、アカデミー作品賞と監督賞をW受賞するとは、アメリカ映画も地に墜ちた。汚い尻を見せられて、気分が悪い。
実はこの年、イタリア映画「イル・ポスティーノ」がノミネートされたが、流石にこれが取るわけにはいかないので、消去法で選ばれたのだと思う。ただ、マイケル・ラドフォード(「イル・ポスティーノ」)は監督賞を取っても良かったと思う。
エドワード二世妃殿下ソフィー・マルソーは、何のために出てきたのか?3時間映画として成立させるためだけに出てきたのか。ウォレスと結ばれたという史実はないし、ナンセンスだ。
このおかげでスコットランド独立運動に再び火を付ける形になり、メル・ギブソンもはた迷惑な人だ。
スタッフ・キャスト
監督 メル・ギブソン
脚本 ランダル・ウォレス
製作 アラン・ラッド・Jr、ブルース・デイヴィ、メル・ギブソン
製作総指揮 スティーブン・マクヴィーティ
音楽 ジェームズ・ホーナー
撮影 ジョン・トール
編集 スティーヴン・ローゼンブラム
配役
ウィリアム・ウォレス メル・ギブソン
イザベラ皇太子妃 ソフィー・マルソー
エドワード1世 パトリック・マクグーハン
ミューロン キャサリン・マコーマック
ハミッシュ・キャンベル ブレンダン・グリーソン
キャンベル ジェームズ・コスモ
ロバート・ザ・ブルース アンガス・マクファーデン
エドワード王子 ピーター・ハンリー