ジークフェルト・フォリーズ Ziegfeld Follies 1945 MGM作品 日本ヘラルド配給
Warning : Use of undefined constant ‘full’ - assumed '‘full’' (this will throw an Error in a future version of PHP) in
/home/cine/cinekobe.com/public_html/wp-content/themes/stinger5-cheetah/single.php on line
46
戦時中に公開された作品だったので、国内公開は1989年。
かつて大ヒットしたレヴュー・ショウ「ジークフェルト・フォリーズ 」に因んで、14幕からなる繋がりのないミュージカルと寸劇で、MGMがオールスターを起用したバラエティー映画。
メイン監督はヴィンセント・ミネリ 、エピソード監督はジョージ・シドニー 、チャールズ・ウォルターズ 、ロバート・ルイス (アクターズ・スタジオ創始者の一人)他3人。だからオムニバス映画 でもある。
エピソードのつぎはぎだから誰が主演というわけではないが、俳優のうち最も出番が多かったのはフレッド・アステア で4エピソードだった。他ではダンサーとしてのルシル・ブレマー とバレリーナとしてのシド・チャリシー が2エピソードに出演。
あらすじ
最初に、天国にいる大プロデューサーのジークフェルト(ウィリアム・パウェル )が登場し、昔のフォリーズを回想して、今もフォリーズがあったらと、舞台への思いをフレッド・アステアに託す。
・Here’s the girl./ Bring on the wonderful men フレッド・アステア 、シド・チャリシー、ルシル・ボール の歌とダンス。ルーシーの乗っている馬は「ローンレンジャー」のシルヴァー号とのこと。ダンサーがおばさんだらけなのは、本物のジークフェルト・フォリーズの面々だから。
・ヴァージニア・オブライエン コミカルな歌
・エスター・ウィリアムズのウォーターバレエ
・キーナン・ウィンの寸劇「電話交換」
・椿姫「乾杯の歌」 ジェームズ・メルトン、マリオン・ベル
・ビクター・ムーア、エドワード・アーノルドによる満員電車での寸劇 「2ドル払ってくれ」
・This Heart of Mine フレッド・アステア、ルシル・ブレマーによるダンス 床が動いている。
・寸劇「アイルランドの宝くじ」 ファニー ・ブライス、ヒューム・クローニン 出演
・リナ・ホーン の歌 「ラヴ」黒人バーにて
・レッド・スケルトン の一人コメディ 「テレビ初期」
・「ライムハウス・ブルース」アステア・ブレマーによる中国人に扮してのダンス。不気味なイエロー・フェイスが見もの。
・ジュディ・ガーランド 「インタビュー」ミュージカル仕立てであり、ジュディはセクシー女優に扮している。
・「凡人と凡人」フレッド・アステア&ジーン・ケリー のタップダンス
・「美」歌:キャサリン・グレイソン 、バレエ:シド・チャリシー
雑感
「巨星ジークフェルト」に主演したウィリアム・パウエル が、天国のジークフェルト役で登場する。こう言う憎い配役はMGMならでは。
本編に入って、最初にフレッド・アステア がジークフェルトの思い出を語り、その後はMGMならではのジークフェルト・フォリーズ14幕を再現する。
各幕ごとに監督は別で制作している。最も担当が多いのはヴィンセント・ミネリ だ。
何につけても、初顔合わせのフレッド・アステアとジーン・ケリー のタップ対決が楽しい。でもアステアは、もしかして、ジーン・ケリーが人気を集めるのを見て引退する気になったのかも知れない。しかしジーン・ケリーが「イースター・パレード」の撮影中に骨折をしてフレッド・アステアに直接電話して代役を依頼したことからわずか二年で引退を撤回する。
ルシル・ブレマー は「若草の頃」で主役ジュディ・ガーランドの姉役で出演して、MGMのスター路線に乗った。この作品がMGM出演二作目となる。美人ではないが、アステアと組んだダンスは上手い。ここでは演技力の程は分からなかったが、次回作「ヨランダと泥棒」(公開順では「ジークフェルト・フォリーズ」が後)でアステアと再び共演するが、ヒロインとしての演技が大根で映画も大ゴケしてしまう。音楽映画「雲の流るゝ果てに」では脇に戻ってしまい、その後数作を撮って、メキシコ元大統領の息子の玉の輿に乗り寿引退。その後はハリウッドで裏方として活躍した。
他にもファニー ・ブライス、レッド・スケルトンのコントや、ジュディ・ガーランドのミュージカル風コントも面白かった。当時のテレビよりはるかに美しい画像で彼らの演技が見られるのは幸せ。
そしてトリを務めるのが、キャサリン・グレイスン のコロラトゥーラ・ソプラノだ。そこにシド・チャリシー もバレエで花を添えてくれる。グレイスンを知るまではソプラノといえばアグネス・チャンしか思い浮かばなかったが、彼女を知ってからソプラノが好きになった。
スタッフ・キャスト
監督 ヴィンセント・ミネリ、ジョージ・シドニー、チャールズ・ウォルターズ 等
製作 アーサー・フリード
撮影 ジョージ・J・フォルシー 、 チャールズ・ロシャー
音楽監督 レニー・ヘイトン
編曲 ロジャー・イーデンス
振り付け ロバート・アルトン
配役
ジークフェルト ウィリアム・パウエル
フレッド・アステア 本人、泥棒、中国人
ルシル・ブレマー 金持ちのお嬢様、中国人娘
ジュディ・ガーランド お色気女優
ルシル・ボール
ファニー・ブライス
レナ・ホーン
レッド・スケルトン
ヴィクター・ムーア
ヴァージニア・オブライエン
シド・チャリシー
ジーン・ケリー
エスター・ウィリアムズ
ヒューム・クローニン
関連
-
01.映画 , 11.米国映画 , 20.米国(戦前・戦中) アーサー・フリード , ウィリアム・パウエル , オムニバス映画 , コント , ジュディ・ガーランド , ジークフェルト , ジーン・ケリー , バラエティ映画 , フレッド・アステア , ミュージカル映画 , ルシル・ボール , ヴィンセント・ミネリ
スポンサーリンク
検索
毎月の投稿
毎月の投稿
月を選択
2023年8月 (1)
2023年4月 (1)
2023年2月 (1)
2023年1月 (5)
2022年12月 (10)
2022年11月 (31)
2022年10月 (23)
2022年9月 (11)
2022年8月 (11)
2022年7月 (16)
2022年6月 (12)
2022年5月 (6)
2022年1月 (16)
2021年12月 (25)
2021年11月 (30)
2021年10月 (21)
2021年9月 (24)
2021年8月 (26)
2021年7月 (16)
2021年6月 (22)
2021年5月 (27)
2021年4月 (24)
2021年3月 (31)
2021年2月 (28)
2021年1月 (31)
2020年12月 (31)
2020年11月 (30)
2020年10月 (30)
2020年9月 (28)
2020年8月 (27)
2020年7月 (21)
2020年6月 (30)
2020年5月 (30)
2020年4月 (17)
2020年3月 (27)
2020年2月 (21)
2020年1月 (21)
2019年12月 (35)
2019年11月 (49)
2019年10月 (46)
2019年9月 (36)
2019年8月 (43)
2019年7月 (40)
2019年6月 (33)
2019年5月 (21)
2019年4月 (9)
2019年3月 (5)
2019年2月 (13)
2019年1月 (9)
2018年12月 (16)
2018年11月 (25)
2018年10月 (18)
2018年9月 (10)
2018年8月 (31)
2018年7月 (39)
2018年6月 (34)
2018年5月 (29)
2018年4月 (10)
2018年3月 (4)
2018年1月 (18)
2017年12月 (42)
2017年11月 (18)
2017年10月 (21)
2017年9月 (10)
2017年8月 (12)
2017年7月 (14)
2017年6月 (9)
2017年5月 (25)
2017年4月 (13)
2017年3月 (16)
2017年2月 (17)
2017年1月 (9)
2016年12月 (29)
2016年11月 (18)
2016年10月 (7)
2016年9月 (8)
2016年8月 (20)
2016年7月 (18)
2016年6月 (12)
2016年5月 (26)
2016年4月 (16)
2016年3月 (21)
2016年2月 (8)
2016年1月 (10)
2015年12月 (4)
2015年11月 (9)
2015年10月 (9)
2015年8月 (13)
2015年7月 (11)
2015年6月 (9)
2015年5月 (9)
2015年4月 (10)
2015年3月 (10)
2015年2月 (1)
2015年1月 (2)
2014年12月 (5)
2014年11月 (2)
2014年10月 (1)
2014年8月 (1)
2014年7月 (3)
2014年6月 (8)
2014年5月 (7)
2014年4月 (4)
2014年3月 (1)
2014年1月 (7)
2013年12月 (8)
2013年11月 (18)
2013年10月 (14)
2013年9月 (11)
2013年8月 (4)
2013年7月 (19)
2013年4月 (5)
2013年3月 (6)
2013年2月 (2)
2013年1月 (9)
2012年12月 (11)
2012年11月 (14)
2012年10月 (15)
2012年9月 (28)
2012年8月 (51)
2012年7月 (26)
2012年6月 (5)
2012年5月 (1)
2012年4月 (5)
2012年2月 (4)
2012年1月 (2)
2011年12月 (1)
2011年11月 (3)
2011年10月 (1)
2011年9月 (4)
2011年5月 (8)
2011年4月 (4)
2010年3月 (2)
2010年2月 (4)
2010年1月 (3)
2009年12月 (1)
2009年11月 (6)
2009年10月 (2)
2009年8月 (1)
2009年7月 (19)
2009年6月 (5)
2009年5月 (4)
2009年4月 (6)
2009年3月 (6)
2009年2月 (2)
2009年1月 (5)
2008年12月 (20)
2008年11月 (6)
2008年10月 (3)
2008年9月 (2)
2008年8月 (2)
2008年6月 (6)
2008年5月 (3)
2008年4月 (4)
2008年3月 (6)
2008年2月 (1)
2008年1月 (4)
2007年12月 (9)
2007年11月 (15)
2007年10月 (22)
2007年9月 (26)
2007年8月 (22)
2007年7月 (34)
2007年6月 (27)
2007年5月 (54)
2007年4月 (18)
2007年3月 (21)
2007年2月 (22)
2007年1月 (7)
2006年12月 (8)
2006年11月 (2)
2006年10月 (3)
2006年9月 (4)
2006年8月 (2)
2006年7月 (3)
2006年6月 (2)
2006年3月 (1)
2006年1月 (1)
2005年12月 (1)
2005年11月 (3)
2005年10月 (3)
2005年9月 (4)
2005年8月 (20)
2005年7月 (11)
2005年6月 (13)
2005年5月 (21)
2005年4月 (27)
2005年2月 (1)
2005年1月 (3)
2004年12月 (6)
2004年11月 (22)
2004年10月 (13)
2004年9月 (33)
2004年8月 (263)
2004年7月 (40)
2004年6月 (129)
2004年5月 (96)
2004年4月 (24)
2004年3月 (21)
2000年6月 (1)
Tag Clouds
にほんブログ村
検索
毎月の投稿
毎月の投稿
月を選択
2023年8月 (1)
2023年4月 (1)
2023年2月 (1)
2023年1月 (5)
2022年12月 (10)
2022年11月 (31)
2022年10月 (23)
2022年9月 (11)
2022年8月 (11)
2022年7月 (16)
2022年6月 (12)
2022年5月 (6)
2022年1月 (16)
2021年12月 (25)
2021年11月 (30)
2021年10月 (21)
2021年9月 (24)
2021年8月 (26)
2021年7月 (16)
2021年6月 (22)
2021年5月 (27)
2021年4月 (24)
2021年3月 (31)
2021年2月 (28)
2021年1月 (31)
2020年12月 (31)
2020年11月 (30)
2020年10月 (30)
2020年9月 (28)
2020年8月 (27)
2020年7月 (21)
2020年6月 (30)
2020年5月 (30)
2020年4月 (17)
2020年3月 (27)
2020年2月 (21)
2020年1月 (21)
2019年12月 (35)
2019年11月 (49)
2019年10月 (46)
2019年9月 (36)
2019年8月 (43)
2019年7月 (40)
2019年6月 (33)
2019年5月 (21)
2019年4月 (9)
2019年3月 (5)
2019年2月 (13)
2019年1月 (9)
2018年12月 (16)
2018年11月 (25)
2018年10月 (18)
2018年9月 (10)
2018年8月 (31)
2018年7月 (39)
2018年6月 (34)
2018年5月 (29)
2018年4月 (10)
2018年3月 (4)
2018年1月 (18)
2017年12月 (42)
2017年11月 (18)
2017年10月 (21)
2017年9月 (10)
2017年8月 (12)
2017年7月 (14)
2017年6月 (9)
2017年5月 (25)
2017年4月 (13)
2017年3月 (16)
2017年2月 (17)
2017年1月 (9)
2016年12月 (29)
2016年11月 (18)
2016年10月 (7)
2016年9月 (8)
2016年8月 (20)
2016年7月 (18)
2016年6月 (12)
2016年5月 (26)
2016年4月 (16)
2016年3月 (21)
2016年2月 (8)
2016年1月 (10)
2015年12月 (4)
2015年11月 (9)
2015年10月 (9)
2015年8月 (13)
2015年7月 (11)
2015年6月 (9)
2015年5月 (9)
2015年4月 (10)
2015年3月 (10)
2015年2月 (1)
2015年1月 (2)
2014年12月 (5)
2014年11月 (2)
2014年10月 (1)
2014年8月 (1)
2014年7月 (3)
2014年6月 (8)
2014年5月 (7)
2014年4月 (4)
2014年3月 (1)
2014年1月 (7)
2013年12月 (8)
2013年11月 (18)
2013年10月 (14)
2013年9月 (11)
2013年8月 (4)
2013年7月 (19)
2013年4月 (5)
2013年3月 (6)
2013年2月 (2)
2013年1月 (9)
2012年12月 (11)
2012年11月 (14)
2012年10月 (15)
2012年9月 (28)
2012年8月 (51)
2012年7月 (26)
2012年6月 (5)
2012年5月 (1)
2012年4月 (5)
2012年2月 (4)
2012年1月 (2)
2011年12月 (1)
2011年11月 (3)
2011年10月 (1)
2011年9月 (4)
2011年5月 (8)
2011年4月 (4)
2010年3月 (2)
2010年2月 (4)
2010年1月 (3)
2009年12月 (1)
2009年11月 (6)
2009年10月 (2)
2009年8月 (1)
2009年7月 (19)
2009年6月 (5)
2009年5月 (4)
2009年4月 (6)
2009年3月 (6)
2009年2月 (2)
2009年1月 (5)
2008年12月 (20)
2008年11月 (6)
2008年10月 (3)
2008年9月 (2)
2008年8月 (2)
2008年6月 (6)
2008年5月 (3)
2008年4月 (4)
2008年3月 (6)
2008年2月 (1)
2008年1月 (4)
2007年12月 (9)
2007年11月 (15)
2007年10月 (22)
2007年9月 (26)
2007年8月 (22)
2007年7月 (34)
2007年6月 (27)
2007年5月 (54)
2007年4月 (18)
2007年3月 (21)
2007年2月 (22)
2007年1月 (7)
2006年12月 (8)
2006年11月 (2)
2006年10月 (3)
2006年9月 (4)
2006年8月 (2)
2006年7月 (3)
2006年6月 (2)
2006年3月 (1)
2006年1月 (1)
2005年12月 (1)
2005年11月 (3)
2005年10月 (3)
2005年9月 (4)
2005年8月 (20)
2005年7月 (11)
2005年6月 (13)
2005年5月 (21)
2005年4月 (27)
2005年2月 (1)
2005年1月 (3)
2004年12月 (6)
2004年11月 (22)
2004年10月 (13)
2004年9月 (33)
2004年8月 (263)
2004年7月 (40)
2004年6月 (129)
2004年5月 (96)
2004年4月 (24)
2004年3月 (21)
2000年6月 (1)
Tag Clouds
にほんブログ村
関連記事
監督 : デルマー・デイヴス 製作 : デルマー・デイヴス 原作 : アーヴィン …
4年03月07日(日) No.171 監督 : George Stevens …
エルンスト・ルビッチ監督グレタ・ガルボ主演喜劇「ニノチカ」(1939)のリメイク …
やっちゃ場=旧築地青果卸売市場の舞台に女ながらに仲買店を切り盛りする姿を描いた、 …
(☆)上海帰りの裕福な夫人と知り合ったばかりに殺人事件の被告にされる男を描くミス …
珍しいハンガリーの年金映画。 老人版「俺たちに明日はない」 元共産党員の年金受給 …
(☆)恋愛映画。 岡本喜八の第二回監督作品。 石坂洋次郎原作の再度の映画化で、井 …
この映画を見ているとペギー葉山が歌う「南国土佐を後にして」を思い出す。 小林旭の …
スリランカで二つの男心に揺れる女性を描く原作小説の映画化。 当初エリザベス・テイ …
「さまよう青春」に続くエルヴィス・プレスリー主演映画。脚本を非常に気に入ったので …