2001/12/17  Blow Dry, 2001, UK, ☆☆☆☆
監督:パディ・ブレスナック
脚本:サイモン・ビューフォイ
出演:アラン・リックマンナタリー・リチャードソンレイチェル・グリフィスジョシュ・ハートネットレイチェル・リー・クック
隠れた名作である。
日比谷シャンテシネで上映していたときは、前三列ほど空席だった。
日本でもカリスマ美容師が一時期、話題になったが、英国ではヘアドレッサー大会があるらしい。
主人公の理髪師フィル(Aリックマン)は、かつての全英チャンピオン。
モデルのサンドラ(Rグリフィス)に妻シェリー(Nリチャードソン)を寝取られて、競技生活から引退した。
今は成長した息子ブライアン(Jハートネット)と共に地元で散髪屋を営んでいる。
そんな二人の元へシェリーが現れた。
彼女は再びヘアドレッサー大会に出場しようと持ちかける。
実はシェリーは癌を患い、余命幾ばくもなかった。
家族一緒に戦って思い出を残したかったのだ。
フィルは断るが、ブライアンが恋人クリスティーナの父で大会の優勝候補のレイモンドに侮辱され、出場を決意する。
レイモンドは、汚い手を使い、次々とライバルを陥れていく。
あまりに汚いレイモンドに、ついにフィルも決意して、はさみを手にする。

コンテストシーンが中心だが、これがなかなかノリが良い。
BGMを使って、まるでスポーツの試合のようだ。
とくに最後のコンテストシーンは度肝を抜かれた。
アラン・リックマンは相変わらず渋い役どころだ。
レイチェル・グリフィスもナタリー・リチャードソンも本当のレズビアンじゃないかと、思わせるような好演。
しかし息子役のジョシュ・ハートネットは、こういう英国の名優に挟まれて、浮き上がった感じ。
レイチェル・リー・クックはCMでは小柄の細身に見えていたが、意外にぽっちゃりとしてグラマーだった。
父の八百長に関与していたのだが、反省の印に髪をばっさりと切る。
そのショートの方がずっと可愛らしかった。

シャンプー台のむこうに 2001 UK

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