2005年に実録映画「カポーティ」でフィリップ・ホフマン・シーモアがトルーマン・カポーティ役でアカデミー主演男優賞を受賞した。その翌年、全く同じ状況を描いた「インファマス」が公開される。

 
監督はダグラス・マクグラス、原作はジョージ・プリンプトン。(「カポーティ」の原作はジェラルド・クラーク)
 
主演はトビー・ジョーンズ。共演はダニエル・クレイグ、サンドラ・ブロックなど。
 

あらすじ

 
カポーティはNYでセレブに囲まれて優雅な生活を送るゲイの作家。カンザスの農村で起きた一家四人惨殺事件について新聞で読み、ムラ社会に事件がどのような心理的影響を与えるかを調べたくなる。幼馴染みの作家ハーパー・リーをカンザスまで付いてきてもらったが、はじめは警察当局には相手にされない。しかしデューイ捜査官の夫人とスーパーで知り合い、セレブの噂話をしてデューイや町の人々と親しくなる。
そんなある日、事件の犯人ディック・ヒコックとペリー・スミスが逮捕される。取材しようとするカポーティにペリーは心を開かない。しかしカポーティがこれまでの人生について語ると、ペリーも自分の過去を語り出す。
題名が「冷血(In Cold Blood)」だと知りペリー怒るが原稿を読ませてやると、彼はカポーティの目的を理解する。
裁判の結果は二人とも死刑。再審請求を繰り返し、ペリーは文通する。
ペリーはカポーティを刑執行の立会人とする。
刑場へ向うペリーはカポーティに濃厚なくちづけをする。
ディックが刑を執行された後、ペリーは何も言えないまま処刑される。
NYに戻ったカポーティは、友人に尋ねられると「ペリーは最後に謝罪を述べた」と語る。
ペリーの遺品は全てカポーティに遺されていた。遺産の中にギターと彼の肉声の歌声の録音が残されていた。
 
カポーティはドキュメンタリー小説「冷血」を完成させ、大ヒットさせる。その後は長編小説を完成させることが出来なくなり、筆禍事件に巻き込まれて、失意の内に1984年亡くなる。
 

 

雑感

 
こちらの映画の方が、NYとカンザスの違いを表すために頻繁にトルーマンが出入りするセレブ社交界が描かれる。そのため、当時の有名人が多数出てくるが、その役を演ずる女優陣が豪華な顔ぶれだ。予算の無駄遣いの気がした。
トルーマン・カポーティの物真似としては、この映画の方が似ている。
死刑執行のシーンについてより忠実に描いていると思うのもこちら。
ペリーにも同性愛の傾向があったことをハッキリ描いている。
ただこれだけで、わざわざ「既にある映画」をもう一つ作るのはどうだろう。
おそらく、企画のタイミングのズレでこちらが後になってしまったのだろうが、「カポーティ」が先行して良かったと思う。
 
ダニエル・クレイグは同じ年に007シリーズ第一弾「カジノロワイヤル」も公開されてスターダムにのし上がった。
 

 

スタッフ・キャスト

 
監督 ダグラス・マクグラス
製作 クリスティン・ヴェイチョン、ジョスリン・ヘイズ
脚本 ダグラス・マグラス
原作 ジョージ・プリンプトン 「トルーマン・カポーティ」
音楽 レイチェル・ポートマン
撮影 ブルーノ・デルボン
 
キャスト
トビー・ジョーンズ    トルーマン・カポーティ
サンドラ・ブロック    作家ハーパー・リー
ダニエル・クレイグ    犯人ペリー・スミス
リー・ペイス      犯人リチャード・ヒコック
ピーター・ボグダノビッチ    編集長ベネット・サーフ
シガニー・ウィーヴァー ベイブ・ペイリー
ホープ・デイビス    スリム・キース
イザベル・ロッセリーニ  作家マレーラ・アニェリ
グウィネス・パルトロウ   歌手キティ・ディーン
 

インファマス Infamous 2006 アークライト・フィルム製作 ワーナー・インデペンデント・フィルム配給

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