ロジャース&ハマーシュタインの人気ミュージカル(初演の主演はエセル・マーマン)を映画化した。
当初の主役はジュディ・ガーランドだったが、薬物中毒で精神状態が不安定だったため、急遽代役としてベティ・ハットンを立てた。
アカデミー賞のミュージカル音楽作曲賞(アドルフ・ドイッチュ、ロジャー・イーデンス)を受賞している。
Synopsis:
田舎娘アニーが、拳銃捌きや駅馬車襲撃などを実演するバッファロー・ビル一座に拾われた。
彼女は一座の二枚目フランクを一目見て、ぞっこんになってしまう。
次第に彼女の銃捌きは人気を集めて、フランクを押しのけて、一座のナンバーワンにのし上がる。
そんな彼女にフランクはプライドを傷つけられ、一座を飛び出してしまう。
アニーがヨーロッパ公演から帰国してから、ふたりは再会する。
意地を張り合っていたアニーも、射撃競争で勝ちをフランクにゆずり、ようやく仲直りをする。
Impression:
ハワード・キールとベティ・ハットンのラヴコメディ・ミュージカル。
ベティ・ハットンの体当たり演技は、急場しのぎにしては良かった。
ミュージカル界の女王ジュディ・ガーランドのために作られたミュージカルだったが、彼女は降りたので、彼女はいっそうファイトを燃やしたのだろう。アーヴィング・バーリン、アドルフ・ドイチュの音楽も、ジュディ・ガーランドを想定していたから文句なしに良い。
ただし、映画の主演ベティ・ハットンと舞台の主演エセル・マーマンの間でトラブルがあって、次第にベティ・ハットンはテレビに活動の場をシフトしていったのは残念。
なおサイド・ストーリーは大したことがない。話に厚みを与えることはできず、後半は冗長感があった。
ちなみに桜田淳子もこの舞台で芸術祭賞を取るほど、当たり狂言にしていた。
Staff/Cast:
監督 ジョージ・シドニー、チャールズ・ウォルターズ(uncredited)
製作 アーサー・フリード
原作 ハーバート・フィールズ 、 ドロシー・フィールズ
原作舞台プロデュース リチャード・ロジャース 、 オスカー・ハマースタイン2世
原作戯曲 リチャード・ロジャース 、 オスカー・ハマースタイン2世
脚色 シドニー・シェルダン
撮影 チャールズ・ロシャー
特殊効果 A・アーノルド・ガレスピー 、 ウォーレン・ニューカム
音楽 アーヴィング・バーリン
音楽監督 アドルフ・ドイッチュ
作詞 アーヴィング・バーリン
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出演
ベティ・ハットン アニー
ハワード・キール フランク
ルイス・カルハーン バッファロービル
エドワード・アーノルド ポーニー・ビル
キーナン・ウィン チャーリー・ダベンポート
J・キャロル・ナイシュ シッティング・ブル
クリントン・サンドバーグ フォスター・ウィルソン